[J1第13節]鹿島2−0名古屋/5月14日/国立競技場

 名古屋グランパスは5月14日にアウェーで鹿島アントラーズと対戦。29分に鈴木優磨にヘディング弾を決められると、84分には知念慶に加点されて、0−2で敗れた。

 リーグ戦で10戦ぶりの黒星となった一戦で、キャプテンの稲垣祥は2ボランチの一角でスタメン出場。86分まで、豊富な運動量を活かして奮闘した。

 試合後に取材に応じた31歳のMFは、「少し相手の土俵に乗ってしまったかなと、終わってみて思う」と振り返る。具体的には、こう分析した。

「相手のプレッシャーのかけ方の感じや、守備のブロックの引き方も、今までの対戦相手と少し違って。試合で起こる現象も少し違って。その時点で、もう相手の土俵に乗っていたと思う。もっと自分たちからアクションを起こして仕掛けていくような展開にしたかった」
 
 失点の場面以外で相手に作られた決定機は少なかったが、「前半から感じていた。でも、それが鹿島。昔から強い鹿島は、そういうものなので。結局、それも含めて鹿島の土俵だったと思う」と反省した。

“聖地”の国立競技場に5万6000人以上の観客が訪れた一戦で、取材陣から「特別な雰囲気で本来のサッカーができなかったのか」と問われると、「それは別に無かった。シンプルに鹿島の力が上だったと思う」と返答した。

 一時期は15位まで後退しながら、5試合連続の完封勝利で暫定5位に浮上した鹿島を「チームとして堅かったし、いま調子良いだけの要因はあると改めて思った」と称えた。

 次戦は、暫定3位で並んでいるサンフレッチェ広島と対戦。2戦連続での上位対決となる。稲垣にとっては古巣でもある。「もちろん負ける時はあるので、強いチームは、そこからどう振る舞えるか、どう立ち直れるかが本当に大事。試されているゲームだと思う。次も良い舞台だと思う」と意気込んだ。

取材・文●野口一郎(サッカーダイジェストWeb編集部)

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