3月30日の川崎フロンターレとの多摩川クラシコ、4月13日の東京ヴェルディ戦に挟まれているのが、国立競技場でのホーム2連戦。4月3日の浦和レッズ戦と同7日の鹿島アントラーズ戦だ。  

 FC東京在籍15年目のDF森重真人にとって、国立は縁起の良い場所だ。例えば2011年度の天皇杯決勝や2020年度のルヴァンカップ・ファイナルで栄冠を掴んだスタジアムであり、森重自身も「ここで戦うのは得意」と自信を見せる。

 さて、「国立の力を借りながらもっと上位に食い込みたい」と意気込む森重が浦和戦で警戒すべき選手の筆頭に挙げたのが「渡邊凌磨」。昨季までFC東京でチームメイトだった渡邊については次のように話していた。

「(浦和では)サイドバックをやっていますけど、パス出しのセンスとか、能力はあるので。彼が上がってきた時はディフェンダーとしては注意しないといけない」
 
 ただ、森重が直接マッチアップしそうなのはその渡邊よりもCFの興梠慎三だろう。J1歴代2位の168得点をマークしているベテランFWはその数字が示す通り、相手からしたら厄介な存在だ。森重はいう。

「昔からやり合っていますし、ベストなフォワードは誰かと聞かれれば興梠選手の名前を挙げます。一瞬の隙を見逃さず、ディフェンスの裏をかくプレーだったり、そういうのが上手な選手なので、隙を与えてはいけないと思います」

 森重vs興梠。このマッチアップがもしかするとFC東京対浦和戦の結果を左右するファクターになるかもしれない。

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)

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