昨夏にリバプールに加入した遠藤航は当初、契約寸前だったモイセス・カイセドとロメオ・ラビアをチェルシーに強奪されたことによる、いわゆる“パニックバイ”だと見られていた。

 しかし、シーズン途中からの活躍は周知の通り。個人でのハイパフォーマンスはもちろん、中盤を組むアレクシス・マカリステルの攻撃的ポテンシャルを引き出している点も高く評価されている。

 現地メディア『inews』もそのひとつだ。「エンドウはリバプールの重要人物となり、マカリステルが活躍し、彼が『ワールドクラス』のクオリティを示すのを可能にした」と称賛している。

「もしリバプールが昨夏、全力を尽くしてカイセドやラビアと契約していたら、彼らはまだプレミアリーグのタイトル争いに残っていただろうか。ラビアは今シーズン、チェルシーでわずか32分しかプレーしていない。カイセドもシーズンを通してミスを連発し、木曜日のマンチェスター・ユナイテッド戦でも致命的なパスミスを犯した」

 同メディアは「もちろん、ユルゲン・クロップ監督がマウリシオ・ポチェッティーノ以上にラビアとカイセドから多くのことを引き出していたかもしれないという正当な議論はあるが、どちらもエンドウと同じ影響を与えただろうか?」と続けている。
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「過去8か月間、クロップ監督はエンドウを『クレイジー』『マシン』『ワールドクラス』と呼んできた。彼は今シーズンのリーグ戦最初の10試合のうち先発出場は1試合だけだったが、過去8試合のうち6戦で90分間プレーし、欠場したのは打撲をしていたシェフィールド・ユナイテッド戦だけだった」

 記事は「サッカー界ではポテンシャルは10代と20代にあると思われているが、エンドウはそれが嘘であることを証明している。彼がここからリバプールのタイトル獲得に向けて、モハメド・サラーやマカリステルと同じくらい重要な存在だというのは正当な議論だ」と惜しみない賛辞を贈っている。

「実際、エンドウがマカリステルにやらせたことは、彼の最大の功績の一つだ。シーズン序盤、アルゼンチン人選手は唯一のホールディングMF(アンカー)として起用されたが、それが彼には合わなかった。彼はリバプールでの最初のプレミアリーグ11試合でゴールを決められず、わずか1アシストを記録しただけだった」

「しかし、エンドウがその役割で継続して先発出場して以来、マカリステルは変貌し、一部のリバプールファンはすでに彼をスティーブン・ジェラードに例えており、マージーサイドで最高の賞賛を送っている」

 現在31歳の日本代表MFは、プレミアリーグの超名門で替えの利かない歯車となった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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