ユヴェントスがラツィオ所属のブラジル人FWフェリペ・アンデルソンの獲得に近づいているようだ。8日、イタリアメディア『スカイスポーツ』が伝えている。


 現在30歳のF・アンデルソンは左右のウイング(WG)を主戦場とするプレーヤー。母国の名門サントスで頭角を表すと、2013年夏にラツィオへ完全移籍で加入。その後はウェストハムとポルトを経て2021年夏にラツィオへ復帰し、同クラブでここまで公式戦通算318試合出場56ゴール63アシストという成績を残している。過去には世代別のブラジル代表としても活躍。A代表でも国際Aマッチ2試合の出場経験がある。


 今回の報道によると、ユヴェントスはかねてからF・アンデルソンに関心を寄せており、現在は今シーズン終了後の獲得に向けた交渉を進めているという。同クラブは来シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得が現実的となっていることから、WGポジションの戦力拡充を望んでいる模様。ラツィオとの現行契約が6月末で満了となり、フリートランスファーでの獲得が可能なF・アンデルソンに白羽の矢を立てたようだ。


 移籍市場に精通するイタリア人ジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏によると、交渉は合意間近の段階に達しているとのこと。既に選手側へ正式なオファーが提示されており、間も無く契約が締結される見込みだという。WGポジションにはイタリア代表FWフェデリコ・キエーザを筆頭に、セルビア代表MFフィリップ・コスティッチやアメリカ代表FWティモシー・ウェアらを抱えているユヴェントスだが、また1人新たなアタッカーがスカッドに加わることとなりそうだ。


 なお、ユヴェントスを巡っては、F・アンデルソンと同じくラツィオ所属のイタリア代表MFマッティア・ザッカーニの獲得に興味を示しているとも報じられている。