開幕戦勝利から白星なしの青柳晃洋

阪神・青柳晃洋とDeNA・今永昇太のインフォグラフィック


阪神のエース、青柳晃洋投手(29)が12日、甲子園で行われるDeNAとの首位攻防戦に先発する。

昨季、最多勝、最優秀防御率、最高勝率の投手3冠に輝いた右腕が苦しんでいる。ここまで5試合に先発して1勝3敗、防御率4.85の成績。開幕戦で今季初勝利を挙げて以降、4試合白星がなく現在3連敗中と元気がない。

ただ、前回登板した2日の中日戦(甲子園)では、初回に3点を失うもその後は持ち直し、6回103球6安打3失点と粘りの投球。2試合連続KO(5回途中5失点、3回途中4失点)から復調の兆しを見せた。そこから中9日空いて今日の登板に臨む。

DeNA戦には今季2試合に先発して1勝1敗、防御率5.23の成績。特に相手の主砲・牧秀悟には4打数3安打1四球と苦手にしている。昨季も15打数7安打と打ち込まれていただけに、今日の対戦でなんとか攻略の糸口を見つけたいところだ。

チームは現在甲子園での6連戦中で、ヤクルトとの3連戦は1勝2敗と負け越した。今カードは勝ち越すためにも、まずは復調を期すエースで先勝したい。

昨季甲子園を苦手としていた今永昇太

一方、DeNAの先発は今永昇太。今季ここまで3試合に先発して2勝0敗、防御率1.80。WBCに出場していた影響で今季初登板は4月21日の広島戦(マツダスタジアム)となったが、8回無失点の快投で初勝利を挙げると、続く28日の中日戦(バンテリンドーム)でも7回無失点12奪三振と貫禄の投球を見せた。

前回登板した5月5日のヤクルト戦(神宮)では、強風の中、両チーム合計11本塁打が飛び交う乱打戦となったが、左腕は3被弾しながらも5回4失点にまとめる投球を見せた。そこから中6日で今日のマウンドに上がる。

阪神とは今季初対戦。昨季は4試合に先発して2勝2敗、防御率3.46といまひとつの成績。特に、敵地では2戦2敗、防御率6.55と打ち込まれていた。今季初登板で、その悪いイメージは払拭しておきたいところだろう。

チームはここまで19勝11敗の貯金8で首位を快走。この3連戦、2ゲーム差で追ってくる阪神を直接たたくことができれば頭一つ抜け出せるだけに、エースの快投に期待したい。

その他の試合の予告先発は以下の通り。

【セ・リーグ】
巨人・横川凱−広島・大瀬良大地(東京ドーム)
ヤクルト・高梨裕稔−中日・小笠原慎之介(神宮)

【パ・リーグ】
西武・松本航−楽天・田中将大(ベルーナドーム)
オリックス・山﨑福也−ソフトバンク・石川柊太(京セラD大阪)

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