制球力抜群のハッチが来日初先発

広島・ハッチと中日・涌井秀章のインフォグラフィック


広島の新外国人右腕、トーマス・ハッチ投手が本日行われる中日戦(マツダスタジアム)で来日初先発のマウンドに上がる。

今年30歳を迎える新助っ人は緩急を生かした投球が持ち味で、カットボール、ツーシーム、チェンジアップなど多彩な変化球を操る。昨季はMLBのブルージェイズとパイレーツで計18試合に登板し、1勝1敗、防御率4.08。メジャー通算では主に先発として、通算39試合に登板、4勝4敗、防御率4.96の成績を残した。

オープン戦では3試合に先発し、計7イニングを投げて、防御率1.29と好投。3月中旬からは二軍で調整を進め、3試合に登板、11.2イニングを投げ、防御率1.54、四球はわずか1個と順調な仕上がりで今日の登板に臨む。

当初は4月4日のヤクルト戦(マツダスタジアム)で先発予定だったが、前日の試合が雨天により中止となり、デビューがずれ込んだ。初登板初先発で来日初勝利を目指す。

今季初先発は7回途中無失点と好投した涌井秀章

一方、中日の先発は涌井秀章。プロ20年目を迎える右腕は移籍1年目の昨季、チーム4位の21試合に先発してローテーションを支えたが、打線の援護に恵まれなかったこともあり、リーグワーストの13敗を喫した。

今季初先発となった3月30日のヤクルト戦(神宮)では、6.0回90球を投げて5安打無失点と好投。4回に村上宗隆から空振り三振を奪い、史上24人目となる通算2000奪三振も達成したが、試合終盤に追いつかれたため、今季初白星はお預けとなった。そこから中6日で今季2戦目のマウンドに上がる。

昨季、広島戦には5試合に先発して1勝4敗、防御率5.54と相性が悪かった。ただ、13打数6安打3本塁打と苦手としていた西川龍馬はオリックスへ移籍。天敵不在は大きなプラス材料と言えるだろう。

プロ20年間で通算399試合に先発してきたベテラン右腕。節目の400試合目となる今日の先発登板を白星で飾ることができるか注目だ。

その他の試合の予告先発は以下の通り。

【セ・リーグ】
巨人・F.グリフィン−DeNA・A.ケイ(東京ドーム)
ヤクルト・吉村貢司郎−阪神・大竹耕太郎(神宮)

【パ・リーグ】
日本ハム・加藤貴之−西武・隅田知一郎(エスコンF)
楽天・荘司康誠−ソフトバンク・L.モイネロ(楽天モバイル)
ロッテ・種市篤輝−オリックス・A.エスピノーザ(ZOZOマリン)

【関連記事】
・プロ野球AI勝敗予想
・早くも2発!中田翔は中日を救えるか?実はバンテリンドームと好相性を示すデータ
・2024年プロ野球順位予想 AIは阪神とソフトバンク優勝、SPAIA編集部はDeNA“抜てき”