2024年4月13日(土)より本多劇場にてM&Oplaysプロデュース倉持裕新作公演『帰れない男〜慰留と斡旋の攻防〜』が開幕する(東京公演後は、愛知、島根、富山、大阪、宮城と全国へ巡演)。この度、初日開幕コメント&舞台写真が公開された。

本作は、ある出来事をきっかけに、不思議な屋敷に誘い込まれた主人公がその屋敷の主人と若妻に翻弄され、もてなしを受けるうちに、本来の自分を見失ってゆく様を描くサスペンス。

『帰れない男〜慰留と斡旋の攻防〜』舞台写真 (左から)林遣都、柄本時生                         撮影:宮川舞子

『帰れない男〜慰留と斡旋の攻防〜』舞台写真 (左から)林遣都、柄本時生   撮影:宮川舞子

『帰れない男〜慰留と斡旋の攻防〜』舞台写真 (左から)藤間爽子、林遣都                         撮影:宮川舞子

『帰れない男〜慰留と斡旋の攻防〜』舞台写真 (左から)藤間爽子、林遣都   撮影:宮川舞子

主演を務めるのは、2016年にBunkamuraシアターコクーンで行った倉持裕演出のM&Oplaysプロデュース『家族の基礎』で初舞台を果たした林遣都。初舞台以来、継続して舞台に立ちつづけ、今話題の作品に次々と出演する林を主演に迎え贈る、倉持裕の新作書下ろし公演。

『帰れない男〜慰留と斡旋の攻防〜』舞台写真 (左から)佐藤直子、新名基浩、山崎一、林遣都                         撮影:宮川舞子

『帰れない男〜慰留と斡旋の攻防〜』舞台写真 (左から)佐藤直子、新名基浩、山崎一、林遣都   撮影:宮川舞子

 『帰れない男〜慰留と斡旋の攻防〜』舞台写真 (左から)藤間爽子、林遣都                         撮影:宮川舞子

『帰れない男〜慰留と斡旋の攻防〜』舞台写真 (左から)藤間爽子、林遣都   撮影:宮川舞子

共演には、今回倉持とは初顔合わせの藤間爽子、柄本時生、新名基浩、佐藤直子、山崎一など魅力的なキャスト陣が集結した。

人気と実力を兼ね備えた俳優達が謎多き物語に挑む。

 『帰れない男〜慰留と斡旋の攻防〜』舞台写真 (左から)柄本時生、林遣都                         撮影:宮川舞子

『帰れない男〜慰留と斡旋の攻防〜』舞台写真 (左から)柄本時生、林遣都   撮影:宮川舞子

『帰れない男〜慰留と斡旋の攻防〜』舞台写真 (左から)山崎一、林遣都、藤間爽子                         撮影:宮川舞子

『帰れない男〜慰留と斡旋の攻防〜』舞台写真 (左から)山崎一、林遣都、藤間爽子   撮影:宮川舞子

 
【ストーリー】
思い返すと、その屋敷は確かに立派な門構えではあったが、迷子になるほど中が広大だったとは、男は思いもしなかった。
男は、気まぐれに親切にした若い女に招かれそこへ来た。最初、女はこの屋敷の女中かと思っていたら、実は主人の女房だった。年の離れた亭主を持つと、若くともこんなアンバランスなムードを身にまとうようになるのかと、男は勝手に納得する。
屋敷の中は薄暗い上、廊下も恐ろしく長く、部屋の数も分からなかった。
数日経って、友人が連れ戻しに来たが、男は「帰ろうにも出口にたどり着けないんだ」などと困った顔をする。
中庭を挟んだ向かいの広間で、夜ごと催される誰かの宴。その幻想的に揺らめく人影をぼんやり眺める女に、男は次第に惹かれていく。男を躊躇させるのは、留守がちで、まるで自分の妻を斡旋するかのような、主人の謎の振る舞い。
引き留めるわけではないが、時折、何やら共謀をほのめかすような女と、その主人との間で、男は次第に正気を失っていく……。

作・演出:倉持裕 コメント

目論見通り、男女間の嫉妬心、猜疑心、復讐心が漂う幻想的な芝居になったと思う。
稽古中、俳優たちには素直な感情表現をなるべく抑え、理性的に努めることを求め、それでも漏れ出てしまう欲や本音を大事にしたいと説明し、皆、それに見事に応えてくれた。
あえて選んだ古風な演劇的表現に関し、スタッフも素晴らしい仕事をしてくれた。
皆様、劇場でお待ちしています。

林遣都 コメント

充実感でいっぱいの稽古でした。倉持さんには毎日のように新しい気づきや学びを与えてもらいました。観に来てくださる皆様にも、この本の面白さを存分に感じていただけるよう、精一杯の力で挑みたいと思います。頼もしい共演者の方々と共に、本多劇場でお待ちしています。