女優の熊谷真実(64)が11日未明、2日に老衰のため94歳で死去した脚本家の小山内美江子(おさない・みえこ、本名・笹平美江子)さんの追悼コメントを発表した。

 小山内さんはTBS「3年B組金八先生」やNHK連続テレビ小説「マー姉ちゃん」、大河ドラマ「徳川家康」、「翔ぶが如く」などの名作ドラマの脚本で知られ、「金八先生」では「腐ったミカンの方程式」や「15歳の母」など現在も語り継がれるエピソードを生み出していった。

 熊谷は「マー姉ちゃん」のヒロインを務めた。同作は漫画家長谷川町子さんの自伝エッセー漫画「サザエさんうちあけ話」が原作。熊谷が演じたマリ子は、長谷川さんの姉・毬子さんがモデル。サザエさん誕生までの軌跡などを描き、平均視聴率は42・8%、最高視聴率は49・9%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)を記録した。

 以下、熊谷のコメント

 小山内先生のお書きになったマー姉ちゃんでデビューさせていただきました。

 マー姉ちゃんがなかったら、熊谷真実という人間は誰にも知られることはなかったと思います。

 先生は作家活動とは別にボランティアでカンボジアなどの国の子供達のために学校を作る団体もなさっていました。

 その会に参加させていただき、先生とはマー姉ちゃんが終わってからもお会いする機会がありました。

 いつも誰よりもお元気で、誰よりも動いていらした。

 今でもマー姉ちゃんの時のNHKのスタッフの方と新年会や忘年会をやって年に何回かはお会いしています。

 先生が作ってくださったマー姉ちゃんだったからこそ、明るく長いお付き合いをすることができています。

 小山内先生、もう一度お会いしたかったです。

 心からご冥福をお祈りいたします。