東日本大震災からの復興を願って奈良と東北の貴重な仏像などを集めた「奈良・東北のみほとけ展」で30日から奈良県の国宝の興正菩薩坐像の展示が、宮城県多賀城市の東北歴史博物館で始まりました。

30日から展示が始まったのは、奈良県の西大寺の国宝 興正菩薩坐像です。これは西大寺を再興した鎌倉時代の僧侶・叡尊が80歳を迎えたことを祝おうと、叡尊が存命中の1280年につくられたもので、長い眉毛や張りのある顔など生きているかのような繊細な作りが特徴です。

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訪れた人:
「人間味あふれる像で見ていて、すごい細かいところまで(作りが)残っているのが見えてすごいきれいだった」

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また、「鑑真和上御身代わり坐像」も30日から展示が始まりました。国宝の鑑真和上坐像と同じ技法・寸法でつくられていて、普段は奈良県の唐招提寺で一般公開されています。

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「悠久の絆 奈良・東北のみほとけ展」は、多賀城市の東北歴史博物館で6月11日まで開かれています。