3回戦進出を果たした大坂
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女子テニスのBNPパリバ・オープン(アメリカ/インディアンウェルズ、ハード、WTA1000)は9日、シングルス2回戦が行われ、世界ランク287位の大坂なおみが第14シードのL・サムソノヴァを7-5,6-3のストレートで破り、2019年以来5年ぶり4度目の3回戦進出を果たした。

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元世界ランク1位の大坂が同大会の本戦に出場するのは2022年以来2年ぶり5度目。最高成績は2018年の優勝で、当時はM・シャラポワやM・サッカリ(ギリシャ)、Ka・プリスコバ(チェコ)、S・ハレプ(ルーマニア)、D・カサトキナらを下しタイトルを獲得した。最後の出場となった2022年は2回戦でV・クデルメトバにストレート負けを喫している。

26歳の大坂は昨年7月に出産し、今シーズンの開幕とともにツアーに復帰。復帰後4大会目となった先月のカタール・トータルエナジー・オープン(カタール/ドーハ、ハード、WTA1000)では復帰後初のツアー8強入りを果たしている。

今大会にはスペシャルランキング(出産や負傷などによる長期離脱選手の救済制度)を利用してエントリー。1回戦では予選勝者で世界ランク100位のS・エラーニ(イタリア)をストレートで下し2回戦に駒を進めた。

初の顔合わせとなったこの試合、大坂は2022年の東レ パン パシフィック オープンテニス(日本/東京、ハード、WTA500)などで優勝を飾っている25歳で世界ランク15位のサムソノヴァに対し、序盤は強烈なサービスを中心にポイントを重ねていくと、第2ゲームではラリー戦を制し先にブレークに成功する。

その後はサムソノヴァのラケットに触れさせないほどのフォアハンドウィナーを決めていた大坂だが、第7ゲームでこの日初めてブレークポイントを握られると、最後はバックハンドがアウトになりブレークバックを許した。

ここから流れはサムソノヴァに傾くと、大坂はストロークのミスが増え簡単にサービスゲームをキープされる展開が続く。逆に自身のサービスゲームでは押し込まれることが増え、ファーストサービスが入る確率も徐々に低下。第9ゲームでもブレークを奪われ、中盤から4ゲームを連取され第10ゲームにはサムソノヴァにサービング・フォー・ザ・セットを迎えられる。しかしここで大坂は土壇場でブレークバックに成功しイーブンに追いついた。

タイブレークに突入するかと思われた第12ゲーム、大坂はサムソノヴァのサービスゲーム40-30から2ポイントを連取しセットポイントを握ると、最後はラリー戦からバックハンドのダウンザラインを決め切りブレーク。ポイントを決め切った瞬間に大きな声をあげ接戦をものにし第1セットを先取した。

第2セット、主導権を完全に握りたい大坂は第1ゲームをラブゲームでキープし勢いに乗ると第4ゲームでこのゲーム3度目のブレークポイントを決め切りブレークに成功する。その後はサービスの安定感が徐々に出てきた大坂がリードを守り切り、1時間37分で勝利した。

3回戦では第24シードのE・メルテンス(ベルギー)と対戦する。メルテンスは2回戦で世界ランク42位のワン・シンユ(中国)をストレートで下しての勝ち上がり。

同日には第3シードのC・ガウフ(アメリカ)や第11シードのカサトキナらが3回戦進出を決めている。

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