決勝進出を果たしたアルカラス
画像提供:ゲッティイメージズ

男子テニスのBNPパリバ・オープン(アメリカ/インディアンウェルズ、ハード、ATP1000)は16日、シングルス準決勝が行われ、第2シードのC・アルカラス(スペイン)が第3シードのJ・シナー(イタリア)を1-6,6-3,6-2の逆転で破り、2年連続の決勝進出を果たした。また、シナーが昨年から続けていたマッチ連勝記録を19で止める結果となった。

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両者は8度目の顔合わせでシナーの4勝3敗。直近では昨年10月のチャイナ・オープン(中国/北京、ハード、ATP500)準決勝で対戦しており、シナーが7-6 (7-4), 6-1のストレート勝ちをおさめている。

昨年王者である世界ランク2位で20歳のアルカラスは今大会、初戦の2回戦で世界ランク40位のM・アルナルディ(イタリア)、3回戦で第31シードのF・オジェ アリアシム(カナダ)、4回戦で世界ランク58位のF・マロジャン(ハンガリー)下し8強入り。14日に行われた準々決勝で第6シードのA・ズベレフ(ドイツ)に6-3, 6-1のストレート勝ちをおさめ4強に駒を進めた。

一方、22歳で世界ランク3位のシナーは今季、1月の全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)で四大大会初タイトルを獲得。勢いそのままに先月のABNアムロ世界テニス・トーナメント(オランダ/ロッテルダム、室内ハード、ATP500)でも優勝し今大会を迎えた。

今大会は世界ランク99位のT・コキナキス(オーストラリア)、第25シードのJ・シュトルフ(ドイツ)、第16シードのB・シェルトン(アメリカ)に勝利しベスト8へ。準々決勝では第32シードのJ・レヘチカ(チェコ)を6-3, 6-3のストレートで退け、今季無敗で4強入りを決めている。

この試合の第1セット、互いにサービスゲームをキープして迎えた第4ゲーム開始前に降雨により約30分ほど中断を挟むと、再開間近となったウォーミングアップ中に再び雨が降り出し、約3時間の中断となった。

再開後の第1セット第4ゲーム、ブレークポイントを握られたアルカラスは最後に痛恨のダブルフォルトを犯し先行される。すると流れはシナーに傾き怒涛の5ゲーム連取を許して再開後20分ほどで第1セットを落とした。

第2セットはドロップショットなどを使いシナーを揺さぶるアルカラスが徐々に主導権を握り第4ゲームでこの試合初のブレークに成功。その後はブレークバックのピンチを凌ぎながら、強烈なバックハンドのダウンザラインを決めるなど流れを渡さずセットカウント1−1に追いついた。

ファイナルセット、第3ゲームでアルカラスがブレークポイントを握ると、最後はネット際の激しい攻防からブレークに成功。このとき、シナーがコートに飛び込んだとき、手首を痛める仕草をした。アルカラスも心配そうに見つめるなか、その後もプレーは継続。アルカラスはその後も攻め手を緩めることなくライバルとの熱戦を制した。

2連覇がかかる決勝では第4シードのD・メドベージェフと第17シードのT・ポール(アメリカ)のどちらかと対戦する。

敗れたシナーは今季初黒星。昨シーズンから続くマッチ連勝記録は19で、今季の連勝記録は16で途絶えた。

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