富山県は7日、「黒部宇奈月キャニオンルート」の一般開放・旅行商品化開始日の延期について発表しました。

黒部宇奈月キャニオンルートは黒部峡谷鉄道欅平駅と黒部ダムを結ぶ約18kmの観光ルートです。もともとは黒部川第四発電所の建設などを行うために整備された工事用のルートでしたが、県は2018年に関電と協定を締結。安全対策工事を行ったうえで、電源開発の軌跡を体感できるルートとして一般開放すると決定し、準備を進めてきました。

当初は2024年6月30日を一般開放開始日としていましたが、能登半島地震の影響とみられる落石で黒部峡谷鉄道の鐘釣橋が損傷したため、旅行商品の販売開始は延期、一般開放の時期については黒部峡谷鉄道の全線開通の時期に応じて延期の有無を判断するとしていました。

このほど黒部峡谷鉄道から10月1日頃の全線開通を目指す旨の発表があり、これを受けた富山県は黒部宇奈月キャニオンルートの開始時期を10月1日頃に変更。旅行商品については7月上旬までに販売を開始します。