電話中のふりをして警戒網を突破

今季開幕からスタートダッシュを決め、セリエA首位を独走していたナポリ。5試合を残して、33年ぶり3度目のリーグ制覇を決めた。

英雄ディエゴ・マラドーナらを擁した1989-90シーズン以来のスクデット獲得ということもあり、優勝を決めたウディネーゼ戦では、試合終了と同時に多くのサポーターがピッチへ傾れ込んだ。喜びを爆発させるサポーターたちによって、選手たちがもみくちゃにされるシーンは、海外ではよく見る光景かもしれない。

ただそんな中、ひとりのサポーターがナポリのロッカールームにまで進入し、しれっとチームの祝賀会に参加していたとのこと。事の経緯を張本人のサルヴァトーレ・バルザーノ氏が伊『Radio Marte』で明かしている。

同氏いわく、何千人ものサポーターがピッチへ傾れ込む中、電話中のふりをしてより自然な行動を取ることで、ロッカールームへ続くトンネルの警戒網を突破。ロッカールームへの侵入に成功したという。そして、選手たちと一緒に優勝の喜びを分かち合っていたところ、異変に気づいたDFアミル・ラフマニに「それで一体お前は誰なんだ?」と声をかけられたことで、すぐにその場を立ち去ったようだ。

33年ぶりの栄光ということもあり、歓喜に沸くのは大いに構わない。ただ、優勝決定後にお祭りムードとなったナポリの街では、死者や負傷者が出るような事件の報告もある。そのため、クラブとして警備体制はしっかりしたいところだ。