稼働率の低さと高給がネック?

レアル・マドリード所属のオーストリア代表DFダビド・アラバが今年夏に放出される可能性があるようだ。ドイツ紙『Sport Bild』が伝えている。

アラバは2021年5月にバイエルン・ミュンヘンからレアルに移籍し、加入1年目の2021-22シーズンでは左サイドバックのレギュラーとしてラ・リーガとUEFAチャンピオンズリーグ(CL)での優勝に貢献した。しかし、翌2022-23シーズンは筋肉系の怪我が多く、さらに今季も昨年12月に左膝前十字靭帯を断裂してシーズン中の復帰は絶望視されている。

こうしたアラバ自身の稼働率の悪さに加えて、同選手の代わりにセンターバックとして起用されているDFアントニオ・リュディガーとDFエデル・ミリトンのセンターバックコンビが上手く機能していること、アラバのかつての本職だった左サイドバックのポジションに関してレアルはバイエルンのDFアルフォンソ・デイビスの獲得をめざしていることから、同クラブがアラバの売却を検討していると同紙は報じている。

また、アラバの高額な給料も去就に影響を与えているようだ。フランス紙『L'Equipe』によると、アラバの推定月給190万ユーロ(約3億580万円)、推定年俸2260万ユーロ(約36億円)はいずれもチーム最高額。欠場の多い選手にこれだけの金額を費やすことは、レアルにとって悩みの種になりつつあるのだろう。

スペインメディア「fichajes.net」は、アラバに対してイングランドやサウジアラビアのクラブがオファーを提示したと報じている。アラバはレアルとの間に2026年6月末まで契約を残しているが、今後の状況次第では一気に移籍話が進展する可能性もありそうだ。