4月1日は、東海地方でも様々な企業や自治体などで入社式が行われました。 トヨタ自動車の佐藤恒治社長: 「人の熱量こそがもっといいクルマをつくり、クルマの未来を変えていく原動力になると思っています。ようこそトヨタへ。一緒にクルマの未来を変えていきましょう」  トヨタ自動車の入社式では、壇上に立った佐藤恒治社長が新しい作業着に身を包んだ1464人の新入社員を激励しました。

佐藤社長: 「皆さんには一緒に夢をみる多くの同期がいます。トヨタには世界37万人の先輩や同僚がいます。未来はみんなでつくるもの。今日から皆さんも、その『みんな』の一員です」  最後は、コロナ禍で行っていなかった社歌の合唱も行われました。

 入社式を終えた新入社員を迎えたのは新型プリウスに、水素で走る燃料電池車「MIRAI」です。トヨタを代表する最新の車だけでなく、豊田章男会長の愛車も展示されました。

 先輩社員たちの魂がこもった作品に、新入社員は目を輝かせていました。 新入社員: 「どんな人たちでも乗って笑顔になれるようなクルマづくりに挑戦できたらなと思っています」  三重県津市で行われた三重交通グループの入社式では、竹谷賢一社長から「失敗を学びの機会と捉え、何事にも挑戦してほしい」とメッセージが贈られました。

 運送業界では、この日からドライバーの時間外労働が規制される「2024年問題」が懸念されています。 新入社員: 「運送業において休息時間は安全に直結すると考えていますので、休息時間が延びたということは運転士の身からすれば嬉しいことなのかなと感じています」 別の新入社員: 「AIや自動運転バスなども導入を試みながら、地域の皆さんにとってもより良くなるような会社づくり、地域づくりを行っていきたいなと思っています」  そして、愛知県の入庁式も行われました。 大村愛知県知事: 「苦労された学生生活などを振り返りながら、それもまた一つの糧にして、これからの県庁での仕事に生かしていただければ」  大村知事は新人たちが学生生活の多くをコロナ禍で過ごしたことに触れ、「常に現場主義で物を考えてほしい」と呼びかけました。

新入職員: 「逆にコロナの中で自分からコミュニケーションをとりにいかないと、なかなか人と関わる機会がなかったので。先輩方、上司の方と積極的にコミュニケーションをとって、分からないことは分からないと聞きながらやっていきたいと考えております」 別の新入職員: 「能登半島地震などの災害が愛知県でも起こる可能性があるので、災害に強い農業を目指して働いていきたいと思います」  桜が見頃を迎えた名古屋市昭和区の鶴舞公園では…。 先輩社員: 「新入社員歓迎会が夜にお花見がてらあるんですけど、天気もいいのでお昼ご飯も一緒に食べようかという感じで」  鶴舞公園の近くにある機械の設計などを行う会社は今年、新入社員4人が入社しました。

新入社員A: 「昨日は心配で眠れなかったんですけど、今は全然ないですね。優しい感じの雰囲気があって、そういう心配も無くなりました」  緊張でなかなか眠れなかったという新入社員も、優しい先輩に出会って意気込みは十分です。 新入社員B: 「これからは自分の知らない世界で色々やっていく中で、どんなことでも興味を持ってやっていけたらいいかなと思っています」 新入社員C: 「会社の業務も趣味の一部みたいな感じで取り入れたいと思っています。趣味の感覚と言ったら責任感が違うかもしれないけど、趣味のように楽しく業務をこなしていきたいと思っています」