ノってきた? セ2位・広島は21日の阪神戦(マツダ)との首位攻防初戦を6―2で快勝し、0・5ゲーム差と肉薄した。

〝天敵討ち〟で今季初の4連勝を決めた。阪神先発はここまで3戦2敗、23イニングで3得点しか奪えていない村上頌樹投手(25)だったが、この日の赤ヘル打線は、序盤から完璧な攻撃を見せる。初回に1、2番の連打でわずか5球で先制すると、2回にも好調の6番・末包の二塁打を足掛かりに3本の長短打でさらに1点。スコアボードに小刻みに得点を続ける。

 そして3回で一気に試合を決めた。立役者は直近の19日に今季1号をマークした末包昇大外野手(27)。一死一、三塁から母校・東洋大の後輩でもある村上のフォークを、中堅バックスクリーンへ叩き込む2試合連続2号3ラン。末包は「あっちは(昨年の)MVPなので、今日はたまたま打てたのはよかったですし、次、きりきり舞いにされないように頑張りたい」と貴重な一撃にも控えめだったが、新井貴浩監督(47)は「『今日もホームラン打ちます』と言ってましたし…」と〝恒例〟となりつつあるイジりで褒めたたえた。

 中軸に固定した末包が2戦連発と気を吐き続け、打線も3試合連続で2ケタ安打。活気づく野手陣に指揮官も「プレッシャーが違うと思いますね」とニンマリ。今季最多タイの4連勝で貯金4と勢いそのままに、22日のカード2戦目で今季初の首位の座を狙う。