リバティアイランドは気分良さそうに脚を伸ばした

オークス2023

[GⅠオークス=2023年5月21日(日曜)3歳牝、東京競馬場・芝2400メートル]

 いよいよ次週に迫った第84回オークス(21日=東京芝2400メートル)。11日に行われた1週前追い切りのヒロインはもちろん、牝馬クラシック第1冠・桜花賞を上がり32秒9の爆発力で制したリバティアイランド(中内田)だ。

「序盤の進みが悪くて後方の位置になったんですが、直線ではすごい脚を使ってくれて、改めてこの馬の能力の高さを示してくれたと思います」
 
 桜花賞を振り返った福永助手は、そのポテンシャルの高さを再認識した様子をみせる。大本命としてクラシック2冠目へと臨む今回は「距離の壁への挑戦」となろうか。

 注目の1週前追い切りは栗東ウッドで単走。やはり次の舞台に向けて、ゆったり走らせることに主眼を置いているのだろう。中盤まではピッチを上げないまま。それでも人馬の折り合いは実にスムーズだ。鞍上に派手なアクションはないままでも、直線で軽快に脚を伸ばし、5ハロン71・9―55・3―39・1―11・9秒と上がり重点の時計を刻んだ。さらにたくましさを増した馬体からは疲労の残った様子はみじんも感じられない。

「前走後はノーザンファームしがらきに放牧に出してケアに努めてもらい、4月29日に帰厩。馬体はすっかり回復していますし、元気が良くて体調面に問題はなさそうです」と福永助手は女王の順調な仕上がりをアピールした。

著者:東スポ競馬編集部