オークス2023

[GⅠオークス=2023年5月21日(日曜)3歳牝、東京競馬場・芝2400メートル]

<美浦>桜花賞3着馬ペリファーニア・水出助手は「放牧から帰ってきた後も順調ですね。いい感じです。距離はやってみないと分からないけど、多少落ち着きも出てきたし、ジョッキーがうまくなだめて乗ってくれれば」と兄エフフォーリアに続くGⅠ制覇へ期待を込める。

 エミュー・和田郎調教師は「追い切った後もテンションが上がることはなく、力むこともなく、我慢ができていました。ただ競馬場に行くと(周りの)雰囲気がガラッと変わるでしょうから。勘のいい馬ですし、そこでテンションが上がらないように、当日まで気を付けていきたい」とメンタル面に細心の注意を払ってレースに臨む構えだ。

 ヒップホップソウルは追い切りでも活気ある動きを見せた。太田助手は「前走(フラワーC2着)はこの馬の理想の形に持ち込むことができた。前回より状態も上がっている。ジョッキーと手は合っているし、距離も同世代なら問題ないと思うので、スムーズに自分のフットワークで走ってくれれば」と本番に向けての意気込みを語った。

<栗東>圧巻の末脚で桜花賞を制したリバティアイランド。1週前追い切りはウッド5ハロン71・9秒とやや軽かったが、最終追い切りでは楽にラスト1ハロン10・8秒(6ハロン83・2秒)を叩き出し、絶好の動きを見せつけた。「気持ち良く走って、ストレッチをするように体を動かす追い切り。とてもいい雰囲気で走れていました」と騎乗した川田。「オークスに向けてしっかり準備をしてきましたので、皆さんが期待する結果を得られるように彼女と精一杯の走りができれば」とらしいコメントで結んだ。

 コナコーストは今の日本競馬を席巻しているキタサンブラック産駒。その父も管理した清水久厩舎の馬としてタイトルを取りたいところだ。「桜花賞の後に少し疲れはあったけど、すぐに回復。折り合いの心配がないので距離は問題ないし、これまで崩れていないのも強み」とトレーナーは大いなる期待を持って送り出す。

 陣営からオークス向きと早くからジャッジされていたハーパー。友道調教師は「桜花賞はエンジンがかかる前に終わってしまった感じですが、決して内容は悪くなかった。東京の2400メートルはベストだと思いますし、並ぶと抜かせない勝負根性を生かせれば」と手応えを隠さない。

 屈指の安定感でここまで盛り上げてきたドゥアイズ。庄野調教師は2400メートルについて「ジョッキーも春先からオークスを目標に前半からムキにならないように意識して乗ってくれています。口向きの難しさも解消されてきたし、背中に伸びが出てきて持ちそうな感じ」と好感触を抱いている。

 非桜花賞組ではソーダズリングが面白い。「武豊騎手からは距離が延びても大丈夫と言ってもらっています。前走(フローラS2着)で長距離輸送をクリアしているのは強み。力は通用すると思っていますよ」と田中助手だ。

著者:東スポ競馬編集部