ブリックスアンドモルタル産駒のテラメリタが一番乗り

 本年度最初の2歳新馬戦となる阪神5R(芝外1600メートル)は新種牡馬ブリックスアンドモルタル産駒の2番人気・テラメリタ(牝・須貝)が逃げ切り勝ちで世代一番乗りで勝ち上がった。勝ち時計は1分36秒5(稍重)。

 ゲート入りに手間取り、幼い面をのぞかせたテラメリタだったが、途中から先頭に。一旦は後続に迫られたものの、直線で再加速してスッと引き離し、危なげのない走りでデビュー勝ちを成し遂げた。

 ルメールは「まだ子供。ゲート入りを怖がっていたし、ゲートの扉が開くときもびっくりして逃げたくはなかったけど、自分のペースで運べた。物見はしていたけどフラフラはしていなかった。まだまだ伸びシロがあるし距離は1600以上も問題ない」と振り返った。

 須貝調教師は「ゲートは練習では問題ないけど、1番枠もあったし、まだまだ幼いからね。走りは母よりも追いだして軽い走りをするね。課題はあるけど新種牡馬で、1発目の新馬戦で勝ててよかった」とホッとした表情を見せた。この日が自身57歳の誕生日だった師。「いいプレゼントをもらったよ」と笑顔をのぞかせた。

 吉田照哉社台ファーム代表は「勝ててうれしい。(新種牡馬ブリックスアンドモルタルについて)競走成績が完璧な馬。牧場で乗っているスタッフがサンデーサイレンスの再来と言っている」と語った。

著者:東スポ競馬編集部