ひいらぎ賞でデビューから無傷の2連勝を決めたシックスペンス
ひいらぎ賞でデビューから無傷の2連勝を決めたシックスペンス

スプリングステークス2024

[GⅡスプリングステークス(皐月賞トライアル)=2024年3月17日(日曜)中山競馬場、芝内1800メートル]

 昨年は初の2歳リーディングサイアーに輝いたキズナ。この世代は種付け料が前年の350万円から600万円に引き上げられた世代だけに、さすがにレベルが高い。

 サンライズジパング(若駒S)、ライトバック(エルフィンS)、クイーンズウォーク(GⅢクイーンC)、ジャスティンミラノ(GⅢ共同通信杯)とすでに4頭の重賞ブラックタイプ競走の勝ち馬を送り出している。スプリングSに出走するシックスペンスも、クラシックへの参戦が期待される一頭だ。

 ファピアノ産駒のクリプトクリアランス3×4のクロスを持つ母のフィンレイズラッキーチャーム(父トワーリングキャンディ)はGⅠマディソンS(ダート7ハロン)を含め5重賞を制し、米19戦11勝という活躍馬。サトノダイヤモンド産駒となる初子の牝馬は競走馬になれず、シックスペンスがデビューを果たした最初の産駒となる。現2歳にはロードカナロア産駒の牡駒が誕生している。

 祖母デイオブヴィクトリー(ヴィクトリーギャロップ)は米4勝で、GⅢアーリントンオークス、同ミントジュレップHとも4着。米GⅢヴァイオレットHの勝ち馬である4代母ギャザーザクランの産駒にはアメリカンオークス、フラワーボールSのGⅠ2勝を含め、米重賞6勝のピュアクランがいる。

 これまでに出したGⅠ馬がソングライン(安田記念連覇、ヴィクトリアマイル)、アカイイト(エリザベス女王杯)ということで、フィリーサイアー(活躍馬が牝馬に偏る種牡馬)と見られているキズナ。ここには新馬戦を快勝したスティンガーグラス(阪神JFに勝ったダノンファンタジーの半弟)も出走するだけに、そろそろそのイメージを覆したいところだ。

著者:東スポ競馬編集部