グリーンウッド利用で上昇中のソーダズリングが怖い
グリーンウッド利用で上昇中のソーダズリングが怖い

高松宮記念2024

[GⅠ高松宮記念=2024年3月24日(日曜)中京競馬場、芝1200メートル]

 現代競馬における最重要ポイントは牧場=トレセンの連携。ぶっつけでのGⅠ挑戦、1か月程度のレース間でも放牧に出ることが少なくない現状では、これがうまくいくかどうかが勝敗を左右する。

 前回のGⅠフェブラリーSではメンバー最多4頭を送り込んだ京都の雄・宇治田原優駿ステーブルが狙い目だとして、キングズソードを抜てきした当欄。2着ガイアフォース、3着セキフウが宇治田原帰りだっただけに狙い自体はよかったが…2/4のハズレくじを引いてしまったようだ。

 気を取り直して高松宮記念に注力しよう。在厩調整馬がメンバーの半数近い8頭となったが、こういう時でも外厩を使用した陣営のほうが好走する確率が高いのは昨年の当欄を見ていた方は分かっているだろう。

 昨年、滋賀県・チャンピオンヒルズ帰りのファストフォースが12番人気の大駆けVを決めたように、ノーザンFの東西拠点(天栄、しがらき)以外の〝第3者〟が勝つケースが多いのが当レースの特徴。

 そこでグリーンウッド帰りのソーダズリングだ。昨年はGⅠで3着1回と目立たなかったグリーンウッドだが、もともと滋賀県の外厩といえばここが先駆者的存在。本馬は昨年の秋からグリーンウッドを外厩として使用するようになっており、ちょうど勝ち始めた時期とリンクする。

 今週の追い切りにまたがった武豊も「動きは抜群」と絶賛しており、グリーンウッドとの連携が今回もバッチリいった様子がうかがえる。滋賀県の老舗外厩がいよいよ底力を見せる時が来た。

【高松宮記念 出走馬の外厩利用状況】

1枠1番
ビッグシーザー
在厩調整

1枠2番
マッドクール
ノーザンファームしがらき(滋賀県)23年12月18日〜24年2月28日

2枠3番
ナムラクレア
チャンピオンヒルズ(滋賀県)2月20〜27日

2枠4番
モズメイメイ
グリーンウッド(滋賀県)2月17日〜3月12日

3枠5番
トウシンマカオ
在厩調整

3枠6番
ルガル
チャンピオンヒルズ(滋賀県)2月1〜28日

4枠7番
テイエムスパーダ
ムロタホーストレーニング(滋賀県)1月31日〜2月21日

4枠8番
ソーダズリング
グリーンウッド(滋賀県)2月21日〜3月9日

5枠9番
シャンパンカラー
在厩調整

5枠10番
ビクターザウィナー
香港からの海外遠征=中京競馬場入厩

6枠11番
メイケイエール
在厩調整

6枠12番
ロータスランド
在厩調整

7枠13番
ウインカーネリアン
阿見トレーニングセンター(茨城県)2月6〜28日

7枠14番
ママコチャ
ノーザンファームしがらき(滋賀県)23年12月26日〜24年2月23日

7枠15番ディヴィーナ
ノーザンファームしがらき(滋賀県)23年12月18日〜24年2月28日

8枠16番
ウインマーベル
在厩調整

8枠17番
マテンロウオリオン
在厩調整

8枠18番シュバルツカイザー
在厩調整

※2024年 フェブラリーS上位5頭と外厩使用状況

 1着=ペプチドナイル(在厩調整)

 2着=ガイアフォース(宇治田原優駿ステーブル)

 3着=セキフウ(宇治田原優駿ステーブル)

 4着=タガノビューティー(在厩調整)

 5着=キングズソード(宇治田原優駿ステーブル)

著者:東スポ競馬編集部