直行ローテを選択したステレンボッシュを狙う
直行ローテを選択したステレンボッシュを狙う

桜花賞2024

[GⅠ桜花賞=2024年4月7日(日曜)3歳牝、阪神競馬場・芝外1600メートル]

 現代競馬における最重要ポイントは牧場=トレセンの連携。ぶっつけでのGⅠ挑戦、1か月程度のレース間でも放牧に出ることが少なくない現状では、これがうまくいくかどうかが勝敗を左右する。

 先週の大阪杯はチャンピオンヒルズを活用したベラジオオペラが見事に優勝し、2着ローシャムパークがノーザンファーム天栄、3着ルージュエヴァイユが山元トレーニングセンターからの経由と、バラエティーに富んだ構成となった。これでチャンピオンヒルズはすでに今年のGⅠで1着1頭、2着1頭を送り込んでいることに。NF天栄&NFしがらきという二大巨頭を打ち崩せるかに注目が集まる。

 ただ、桜花賞は「NF系を狙え!」だ。過去10年中ノーザンファーム生産馬が半数の5勝。昨年も含めて、1〜3着独占が3回もあった。王道のクラシックとなると外厩も王道が幅を利かせるということだろう。

 NF天栄組のステレンボッシュを狙いたい。GⅠぶっつけローテが当たり前になった現代だが、今回桜花賞直行を決めた馬のうち、アスコリピチェーノ、チェルヴィニアはアクシデントがあってそれを余儀なくされた馬。対してステレンボッシュはもともと直行を宣言しており、その違いは小さくない。

 モレイラを招へいして鞍上に据えたのも勝負がかりの一環。赤松賞→阪神JFの中間以外はすべてNF天栄と連携を取って調整を進めてきた才媛が混戦を断つ。

【桜花賞 出走馬の外厩利用状況】

1枠1番ワイドラトゥール
吉澤ステーブルWEST(滋賀県)3月5〜16日

1枠2番クイーンズウォーク
ノーザンファームしがらき(滋賀県)2月13日〜3月9日

2枠3番イフェイオン
山元トレーニングセンター(宮城県)1月12日〜3月13日

2枠4番キャットファイト
在厩調整

3枠5番シカゴスティング
グリーンウッド(滋賀県)3月15〜26日

3枠6番ハワイアンティアレ
在厩調整

4枠7番スウィープフィート
宇治田原優駿ステーブル(京都府)3月7〜19日

4枠8番コラソンビート
在厩調整

5枠9番アスコリピチェーノ
ノーザンファーム天栄(福島県)23年12月15日〜24年3月13日

5枠10番セキトバイースト
在厩調整

6枠11番ライトバック
ノーザンファームしがらき(滋賀県)2月6日〜3月12日

6枠12番ステレンボッシュ
ノーザンファーム天栄(福島県)23年12月14日〜24年3月13日

7枠13番テウメッサ
在厩調整

7枠14番ショウナンマヌエラ
在厩調整

7枠15番エトヴプレ
在厩調整

8枠16番セシリエプラージュ
在厩調整

8枠17番マスクオールウィン
山元トレーニングセンター(宮城県)1月11日〜2月28日

8枠18番チェルヴィニア
ノーザンファーム天栄(福島県)23年10月31日〜24年3月1日

※2024年 GⅠ馬券圏内を送り込んだ外厩ランキング

【1位】チャンピオンヒルズ=1着1回、2着1回

【2位】ノーザンファームしがらき=1着1回

【3位】宇治田原優駿ステーブル=2着1回、3着1回

【4位】ノーザンファーム天栄=2着1回

【5位】山元トレーニングセンター=3着1回

※在厩調整=1着1回
※外国馬=3着1回

著者:東スポ競馬編集部