ベラジオオペラがGⅠ初制覇
ベラジオオペラがGⅠ初制覇

大阪杯2024

[GⅠ大阪杯=2024年3月31日(日曜)阪神競馬場、芝内2000メートル]

 31日、阪神競馬場で行われたGⅠ大阪杯(芝内2000メートル)はベラジオオペラ(牡4・上村)が早め先頭から後続の追い上げを封じてGⅠ初制覇を決めた。勝ち時計1分58秒2(良)。なお、1番人気に支持されたタスティエーラは11着に沈み、同じ4歳世代でも明暗分かれる結果となった。

 五分の発馬を決めると鞍上・横山和は押して前へ。インを見ながらポジションを取りに行き、逃げるスタニングローズを見る形で進んだ。道中はローシャムパークやソールオリエンスが続々と位置を上げてきたように、ゆったりとした流れ。4角を回って満を持して追い出されると、しぶとく粘ってクビ+ハナ差の接戦を制してゴールに飛び込んだ。

「馬場の様子も見ながら、それにベラジオオペラ自身が操縦性の高い馬なので思い切って先行策を取りました」と2番手確保の意図を明かした横山和。「あの(競るような)形になると強い馬。だた、馬には無理を言って動いてもらったのでよくしのいでくれました」と馬の頑張りをたたえた。

 自身1年9か月ぶりのGⅠ勝利は、馬にとってはもちろん管理する上村調教師にとっても初のビッグタイトル。横山和と初めてコンビを組んだダービーではタスティエーラと同タイムの4着に敗れた。「ダービーでの悔しい思いが忘れられなかったし、今回は勝ちたいと思っていたので最高にうれしいです。お世話になった(上村)先生や厩舎スタッフのみんなにこうして恩返しできました」と語った主戦。大接戦を制した原動力のひとつには、そんなジョッキーの思いもあったのかもしれない。

著者:東スポ競馬編集部