大阪杯2024

[GⅠ大阪杯=2024年3月31日(日曜)阪神競馬場、芝内2000メートル]

栗東トレセン

プラダリアが悲願のビッグタイトル奪取へ
プラダリアが悲願のビッグタイトル奪取へ

 前走の京都記念で3つ目の重賞タイトルを手にしたプラダリア。鞍上・池添は弟・池添調教師との兄弟GⅠに関して「あの子はドバイ(ドバイWC・ドゥラエレーデ)に行くので一緒に立ち会えないのは寂しいかなと思ってます。せっかく僕、ドバイに声をかけていただいていたんですけど、お断りして兄弟GⅠを優先させていただいたのに、アイツは向こうに行くので、なんでやねんという感じ(笑い)」。冗談も交えつつ、最後は「自信を持ってこの馬の競馬をして兄弟GⅠ制覇をかなえたいです」と決意表明した。

 そのプラダリアに京都記念で敗れたベラジオオペラ。上村調教師は「直線で荒れた内に押し込まれて勢いがなくなってしまった」と2着になった理由を分析する。「前走よりいい状態で向かえそうだし、同世代のダービー馬、皐月賞馬とも力差はないはず」と打倒タスティエーラ、ソールオリエンスを誓った。

 大穴ならスタニングローズか。高野調教師は「この中間は素晴らしい動きをしていて、さすがGⅠ馬という感じ。牡馬みたいな肉体をしていますし、競走で勝つに値する状態だと思います。秋華賞を勝った舞台と同じですから非常に楽しみです」とトーンがかなり高い。

 安田隆厩舎解散に伴って安田翔厩舎に転厩してきたミッキーゴージャス。トレーナーは「随所に性格の難しさはあるので変なことを覚えないよう、バランスを正した競馬をさせたいと思っています。いい経験をした上で、GⅠのレベルでやっていけるという走りを見せてくれたら」と抱負を語った。

美浦トレセン

 有馬記念では直線まともに挟まる不利がありながら6着に奮闘したタスティエーラ。「1週前追い切り後に右前に硬さが出たのでケアしてきたが、順調に仕上がってきている」と中間の気配を伝える堀調教師。「息はいいし、DDSPの症状も出ていない」と納得の状態でここまできているようだ。

 ダービー以降、ずっと人気以下の着順に終わっているソールオリエンス。手塚調教師は「現4歳世代牡馬のレベルが疑問視されるところもありますが、そうではないんだよっていうところをお見せしたい。あきらめずに応援していただければ」とファンにアピールした。

 香港Cではいいところがなく8着に敗れたローシャムパーク。田中博調教師は「入厩して10日くらいカイバを食べられなかったんです。いまだかつてそういう挙動は見せたことがありませんでした。要因はわかりませんが、本来のローシャムパークではありませんでした」と“異変”があったことを話す。「今回はそれがありませんし、香港から帰ってきてずいぶんと中身が良くなりました」とのことなら巻き返しは必至だろう。

著者:東スポ競馬編集部