大健闘の3着に食い込んだフォーエバーヤング(中央)。右は勝ち馬ミステックダン、左は2着シエラレオーネ(ロイター)
大健闘の3着に食い込んだフォーエバーヤング(中央)。右は勝ち馬ミスティックダン、左は2着シエラレオーネ(ロイター)

 現地時間4日(日本時間5日)、米・チャーチルダウンズ競馬場で行われたGⅠケンタッキーダービー(ダ2000メートル)に日本馬2頭が出走し、フォーエバーヤングは3着、テーオーパスワードは5着。今年も厚い壁を打ち破ることはできなかったが、過去6頭の挑戦で一度もなかった掲示板入りを2頭が果たした。

 日本では2番人気に支持されて、現地でも注目度の高かった無敗のフォーエバーヤングは20頭立ての11番枠からのスタート。伸び上がるようなスタートからいつものように後方のポジションを追走し、3角過ぎから徐々に進出。直線入り口では先行集団をとらえると、タフな我慢比べの中でジワジワと脚を伸ばした。ゴール前は先に抜け出した勝ち馬ミスティックダン、フォーエバーと馬体を併せて伸びてきた2着シエラレオーネとの叩き合い。3頭馬体を並べてゴールに飛び込んだが、わずか遅れてのフィニッシュとなり、歴史的勝利をあと一歩で逃してしまった。

「前走と比べてもイレ込みもなく、いい状態だったと思います。少し後ろからになりましたが、課題だったキックバックも問題なかったです。3〜4コーナーの手応えもよく〝勝てるんじゃないか〟というくらいで直線に向かいました」と勝負どころまでを振り返った坂井。「頑張ってくれているんですけど、同じ脚色になってしまって。あそこまでいったら勝たなければいけなかったと思います。悔しいのひと言ですね」と結果を悔やんだ。

 一方、テーオーパスワードはデビュー2戦とは一転して後方からの競馬。それでも直線でしぶとく追い上げると5着まで浮上した。「ゲートでも幼さを見せてしまったし、スタートも出て行かなかったのでリズムを崩さすに乗りました。しまいはいい手応えでゴール板まで駆け抜けてくれました」と木村和。

 なお、勝ったのは米国のミスティックダン。前走のGⅠアーカンソーダービーでは離れた3着に敗れており、日本では10番人気という伏兵だった。

著者:東スポ競馬編集部