ライオットガールがダートグレード連勝を狙う
ライオットガールがダートグレード連勝を狙う

エンプレス杯2024

[JpnⅡエンプレス杯=2024年5月8日(水曜)4歳上、川崎競馬場・ダート2100メートル]

ライオットガール(牝4・栗東=中村直也厩舎)

父シニスターミニスター
母マリアビスティー
母の父ハーツクライ

 昨夏のGⅢレパードS制覇を皮切りに、牝馬ダートグレード競走で2勝をマークする実力馬。地方競馬場に舞台を替えたレディスプレリュード(3着)→JBCレディスクラシック(6着)こそ古馬の壁にはね返されたが、昨年11月のJpnⅢクイーン賞で待望のダートグレード初Vを成し遂げた。

 変則開催で連覇に挑んだ今年2月の同レースは4着に敗れるも間隔が空いた一戦。56キロを背負ったとはいえ、道中の行きっぷりはひと息。12〜2月期は3歳時を含めて7、10、4着と冬場は得意としない馬かもしれない。

 そんななかで迎えた前走のJpnⅢ兵庫女王盃は、後続につけた2馬身の着差以上に強さ。好発からペースを握って3コーナーで一旦はアーテルアストレアに前を譲るも、手応えの差は明らか。直線はむしろ突き放す完勝だった。

 折り合い面に不安がなく前めのポジションが取れるのが最大の長所。休み明けのクイーン賞から10キロ絞れた馬体を見ても上積みは相当に感じられた。元来が使って良くなるタイプでもある。川崎コースは初めてながら重賞初Vが新潟、そして1周半が舞台だった小回りの園田を攻略済みとあれば、ダートグレード連勝へマイナス材料は見当たらない。

著者:東スポ競馬編集部