厚木市内の消防団が操作技術を競う「消防団消防操法大会」が7月23日、厚木市消防訓練場(厚木市三田)で行われた。コロナ禍の影響で4年ぶりの開催。最優秀賞には依知地区の第2分団チームが選ばれた。

消防基本技術と士気の向上を図るため、2年に一度開催し、今回で19回目を迎えた。

各地区から選抜された団員が指揮者含む4人のチームを組んで出場。消防車に搭載する小型ポンプを操作して、火元に見立てた的を倒すまでの技術や連携力などを競う。

各チーム指揮者の「操作始め」の号令でスタート。審査員となる消防団幹部のほか応援に駆け付けた大勢の消防団員、市民が見守る中、選手たちは力強く号令を掛け合いながらポンプを素早く組み立て、的確に操作。勢いよく放たれた水が的を倒すと、会場からは自然と拍手が沸き起こった。

最優秀賞には個人の技術、チーム全体の規律、倒すまでの一連の流れなどの総合点が最も高かった第2分団チームが選ばれた。指揮者を務めた佐藤洋輝さん(36)は「賞が発表された時は感動した。団員の皆さんの応援と励ましのおかげであり、感謝の気持ちでいっぱい」と涙を流した。

また、第5分団指揮者の千葉学さん、同団1番員の阿諏訪吉行さん、第2分団2番員の上田顕之さん、第3分団3番員の鈴木大河さんがそれぞれ個人賞を受賞した。

消防団は他の仕事を持つ一般市民から構成された消防組織。市内では8月現在8分団52個部、513人が活動している。