六角橋中学校の3年生を対象にした、認知症サポーター養成講座が2月26日に開かれた。

講師を務めたのは、片倉・神大寺・三枚地域で活動する認知症サポーター養成講座の講師役「キャラバン・メイト」からなる団体「おれんじろば」。同団体が毎年実施する認知症啓発イベントに同校の福祉委員会の生徒が参加したことなどをきっかけに「地域に認知症の可能性がある人を見かけた際、自分ができることを考える契機に」との思いで実施された。

講座の前半は認知症の説明や周りの人の支えがあれば良くなる症状などを、同団体の東田樹治代表が放送室からリモートで紹介。後半は話を聞いて感じたことや、自分ならできそうなことをグループワークで話し合った。生徒からは「今は周りに認知症の人はいないが、誰もがそうなりうることを実感した」といった声が上がったほか、祖父が認知症だという生徒は「介護をしている人へのケアも大切」といった意見を語った。

教室で議論を見守ったキャラバン・メイトは「今日感じたことを皆さんが家族に話したりして、家族が認知症になったときのことを考えておくことが大事」と生徒たちに呼びかけた。