新NISAが始まり、日経平均株価は4万円時代へ。マイナス金利も解除され、経済や投資の環境は一変した。

『週刊東洋経済』4月6日号の特集は「株価4万円時代の『お金』超入門」だ。その道のプロ達を伴走者に、今こそ「お金」について考えよう。

お金との付き合い方や投資関連の本でベストセラーを連発するのが、IT企業の役員でタレントでもある、厚切りジェイソン氏だ。

今回はジェイソン流の「増やし方」特別編として、投資について詳しく話を聞いてみた。

・投資の前に支出を見直せ

新NISAが始まって、個別株投資や投資信託を始めた人が多いようだね。だけど僕から言わせると「Why? その前に支出を見直さないの?」だよ。

支出を抑えると投資額を増やせるし、投資で所得を生み出すより費用対効果があるからだよ。わかるでしょ。

例えば、10万円で年利10%なら、1年で生み出すのは1万円。でも、携帯電話の通信料金プランを変更してごらんよ。通信費は大幅に下がり、わが家なら妻と2人で月3000円かからない。でも、家計調査によると一般家庭の通信費は月に1万5000円で、その差は1万2000円以上だ! 節約するだけでこれだけお金が浮くんだよ。

固定費は一度減らすとずっと節約の効果が続く。毎日タクシーに乗る、コンビニでパンを買う、外食、飲み会……これらを断つだけで人生は豊かになる。そうしないと、お金も貯まらない。だって、ケーキを食べながらダイエットしないでしょ。

投資の“3つの鉄則”

・投資は長期・積み立て・分散

僕の投資法はシンプル。「支出を減らす」「残ったお金を投資に回す」「待つ」の3つの手順を踏むだけ。ゴールを決めず、手数料の低いインデックスファンドに積み立て投資をしているんだ。