すでに撃破された車体もあるみたい。

最前線で使うから優れた防御力も必要

 ウクライナ国防省は2024年3月19日、対ロシア戦線で用いられる工兵車両の新たな画像を公開しました。

 公開されたのは、アメリカ製のM1150 ABVです。この車両は、M1「エイブラムス」戦車をベースに開発された戦闘工兵車両で、ABVとは「アサルト・ブリーチャー・ヴィークル(強襲啓開車)」の略になります。

 役割は、戦場に仕掛けられた地雷や即席爆破装置であるIEDなどの除去で、ブルドーザーのブレードや、広範囲の爆発物を除去する地雷除去ライン装薬、地雷除去ラインランチャーなどを装備しています。

 第一線部隊に随伴して、最前線で用いられることを想定しているため、工兵車両のなかでは防御力にも優れているものの、それでもウクライナに供与された車両のうちの複数両は、すでに戦闘中に失われている模様です。