倉庫に眠っていた車両を引き渡し。

修理が終わり次第ウクライナに送る

 スペイン政府が新たに「レオパルト2A4」主力戦車19両をウクライナに供与する方針であることが2024年3月20日、スペイン国内の報道で明らかとなりました。

 これまでにスペインは10両のレオパルト2A4をウクライナに供与していますが、同タイプの車両はスペイン陸軍の戦車が「レオパルト2E」に置き換わった後に倉庫に保管されていたもので、オーバーホールを行えば戦力化できる車両がまだ残っている状態でした。

 車両の点検・修理はゼネラル ダイナミクス ヨーロッパ システムズ(GDELS)が請け負うようで、同グループの子会社でスペイン国内の軍需企業であるサンタ バルバラ システマス(SBS)が前回同様、直接的な修理を担当するとみられています。供与は2回に分けて行われ、6月末までに10両、9月に9両送られるようです。

レオパルト2シリーズはこれまで、12か国からウクライナへ供与されています。今回の決定で供給済みと供給予定の車両を合わせると、総数は100両を超えるとみられています。