山形県鶴岡市のいこいの村森林公園では、今年も春の花・チューリップが続々と咲き始めました。鮮やかなチューリップ畑。そこには、ボランティアの思いが込められていました。
雨粒が真珠のように輝くチューリップ。
鶴岡市の「いこいの村チューリップ園」には、6ヘクタールの敷地に150種類、およそ3万球のチューリップの球根が植えられていて、春を迎え早生品種から続々と花開いています。
庄内チューリップ倶楽部 中村恵二さん「雪国にとって花が開くというのは、春の到来の実感を感じるんですね」
園の整備を行なっているボランティア団体、庄内チューリップ倶楽部の中村恵二さんです。
2016年に閉鎖されたチューリップ園の再開を望む声を受け、地元の有志で2020年に復活させました。
昭和30年代には、輸出用のチューリップ球根の栽培が盛んに行われていたこともあり、中村さんは、庄内にとってチューリップは地域資源だと話します。
しかし、ボランティアの高齢化で、規模を縮小せざるを得ない状況にあるといいます。
庄内チューリップ倶楽部 中村恵二さん「もう一回みなさんから、かつては庄内はチューリップの産地なんだということを分かってもらって、引き続き球根を掘るとか花を植える時に力を貸してもらいたい」
4月20日・21日、チューリップ畑では開花を祝うイベントが開かれるということです。