日本を訪れる外国人たちを空港で勝手に出迎え、アポなしインタビュー! そのまま密着取材を行う「YOUは何しに日本へ?」(月曜夜6時25分〜)。今回のテーマは、「最強グルメYOUを発掘せよ!大食い王決定戦SP」。日本の各地から大食いYOUたちが続々登場する90分で、はたしてどんな面白YOUに出会えるのか?

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成田国際空港で声をかけたのは、アイルランドから来たルーディーさんとショーンさん。5歳からの幼馴染で、毎年2人で旅行する仲だ。今回は日本の友だちにすすめられ、讃岐うどんの聖地・香川県にうどんを食べに行く。しかも「大食い」に挑戦するそうで、お目当ては『メガボールうどん』なる最強のメニュー。

【動画】成功者1人の定食&メガボールうどんに挑戦!”喰い逃げ”成功なるか!?

とはいえ2人ともかなりの大食いで、身長2メートルもあるショーンさんは、ラーメンなら大盛り7杯はいけると豪語する。ルーディーさんも、数年前には寿司を40貫食べ尽くした武勇伝がある。ショーンさんが「俺たちの大食いチャレンジについてくる?」と誘ってくれたので、ありがたく密着決定!

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15日間の観光の後、大阪で再会することに。レストラン「キングスポート」で10㎏の大食いチャレンジがあるらしい。大食いする店をネットで物色したところ、デカ盛りの聖地・大阪で見つけた名店だそう。こちらは大阪府東大阪市にある老舗洋食店だが、どのメニューもとにかく大盛りのため、県内外から大食いファイターが訪れる聖地。2人が挑戦するのは、これまで成功者が1人しかいないという、重量7㎏の定食だ。いったいどんな破壊力のあるメニューなのか?

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【大食いプレート『大人のお子様ランチ』/1人前】
・ジャンボとんかつ 5枚
・ハンバーグ 3枚
・からあげ 12個
・目玉焼き 3枚
・エビフライ 5尾
・コロッケ 5個
・カニクリームコロッケ 5個
・大玉3玉分のキャベツマウンテン
・ライス 2.5㎏(お茶碗17杯分)

が、この量はヤバイということで、特別に2人で挑戦することを許可してもらった。最初は「自信あるよ」と余裕を見せていたが、あまりの量に戦意喪失気味に…大丈夫? 制限時間は40分で、成功すれば賞金1万円をもらえるが、失敗したら6000円支払うことになる。さあ、店員さんがタイマーをスタートさせ、挑戦開始!

まずは体のことを考え、序盤はキャベツ中心に食べ進めることに。水を飲みながら、料理をどんどん胃に流し込む。10分が過ぎたところで、人生で一番デカくて美味しいというエビフライにかぶりつく。ショーンさんは「(2人だから)これは楽勝かも」と強気。だが、順調に食べているようであまり減っていないようにも見えるが…。

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2人のペースはどんどん鈍り、底のほうに隠れていたハンバーグを見つけると、どんよりした表情に。そのうち時間切れとなり、「美味しかった」と絶賛するものの、チャレンジとしては7㎏中1.5㎏しか食べられず、結果は大失敗。「ここの大食いチャレンジはちょっと無理すぎた。100人いても無理だ」と負け惜しみを言うショーンさんであった。

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2人の出会いは、小学生だった5歳。出会ってすぐに仲良くなり、困難があればお互い助け合ってきた。ルーディーさんのボクシングの練習に付き合ったり、ショーンさんの手術前日に一晩中付き添ったり、思い出がたくさんだ。大学が別になってからも、こうして毎年仲良く旅行を続けた。ニューヨークではアルバイトに挑戦したり、ベトナムではバイクで200㎞の峠を越えたり、ギリシャでは木製ボートで離島巡りをしたり…、毎回 “初めての挑戦”を重ねてきた。「日本は大食いチャレンジが多いと知って挑戦することにしたんだ」。

だが来年就職すれば、一緒に旅行をすることができなくなるかもしれない。だから今回は、2人にとってより大事な時間なのだ。

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翌日は香川県丸亀駅に到着し、いよいよお目当ての「メガボールうどん」に挑戦だ。昨日のチャレンジはハイレベルだったが、しっかり寝て準備万端だと自信満々。香川県で50年続く老舗「ジャンボうどん高木」にて、目指すは看板メニューの『釜揚げうどん』だ。

店内に入ると、壁一面にチャレンジ成功者の名前がずらりと並ぶ。2人は「絶対ここに名前書きたいね!」とテンションMAXで、4玉入りジャンボうどんをオーダー。うどん本来のうま味を楽しむため、昆布と削り節が香るつけ汁につけていただく。時間は無制限!

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長い麺をつけ汁に浸すのに苦労するが、「香川で一番美味しいうどんだ。美味しいから楽勝だな」とショーンさんは余裕の表情。と思いきや、10分後にはフリーズ。ルーディーさんは食べ続けるものの、つけ汁が熱いと手を休めがちに。「つけだれが冷めるのを待ってから食べるほうが早く食べられる」という作戦だが、あまりゆっくりしていると麺が水分で膨らんでしまう。というわけで、もはや素のまま食べ始めるのだった。15分黙々と食べ続け、ついに2人揃って完食することに成功!

しかしホッとしたのもつかの間、衝撃の続きが…。

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なんと同じサイズの2杯目が登場!

実はこのチャレンジ、時間無制限で4玉のジャンボうどんを1杯食べ切ると、余裕がある人のみチャレンジ続行を申告。2杯目のうどんを20分で食べ切れば成功、という衝撃のルールがあった。成功者は2杯分が無料(2杯喰い逃げOK)、というわけだ。
2杯目をスタートしたとたん、胃の中でうどんが膨張していると苦しそうだが、はたして食べきれるのか!? 時間を気にしつつ、お互い助け合いながら必死で食べ続けた。

すると、まずはルーディーさんが、3分遅れてショーンさんが、なんとか2人揃ってチャレンジ大成功! 念願の成功者リストに、名前を加えてもらうことができたところで密着は終了。

「日本最後の日にとても刺激的な体験をさせてもらって、挑戦することができて嬉しかったよ。今回が僕たちの最後の旅行にならないことを願っているけど、今回の経験を改めて大親友と分かち合いたいよ」とルーディーさんは喜びを語った。ショーンさんも「そうだ、僕ら喰い逃げの途中だった!」と、笑顔で店を去っていくのであった(笑)。