前節はフライブルクが同勝ち点で並んでいたウニオン・ベルリンとのチャンピオンズリーグ(CL)出場権争い直接対決を落とし、ライプツィヒ戦に続く痛い連敗となった。優勝争いではバイエルンがシャルケに6発圧勝、ドルトムントがボルシアMGにそれぞれ5発圧勝とし、1ポイント差のまま残り2試合に今季の覇権の行方が委ねられることになった。迎える第33節、バイエルンは11連覇へ最後の関門となりそうなライプツィヒとの上位対決を戦う。

首位バイエルン(勝ち点68)は前節、トゥヘル体制後、最も完璧な内容での勝利で首位をキープ。仮にライプツィヒに勝利し、ドルトムントが翌日の試合でアウグスブルクに敗れれば11連覇が決まる中、シャルケ戦で得た勢いをライプツィヒにぶつけることはできるか。

一方、3位ライプツィヒ(勝ち点60)は前節、ブレーメン相手に終盤の2発で劇的逆転勝利。CL出場権獲得へ大きな勝ち点3を得た中、バイエルンの覇権を阻むブロッカーとなるか。

ヴォルフスブルク戦に続く圧勝劇を演じた2位ドルトムント(勝ち点67)は前述のように13位アウグスブルク(勝ち点34)と対戦。残留が確定していないアウグスブルクが相手であること、苦手のアウェイ戦(ここ5試合で1勝3分け1敗)であることが気がかりだが、逆転優勝のために勝利が必須となる。

続いて日本人所属3チームが巻き込まれている残留争い。まずは16位シャルケ(勝ち点30)と8位フランクフルト(勝ち点46)の日本人対決。シャルケは前節、前述のようにバイエルンに大敗。DF吉田は後半から出場したものの、バックパスミスで4失点目に関与し、精細を欠いた。最終節がライプツィヒ戦となるだけにここで勝ち点を挙げることがマストとなる。

対するフランクフルトは前節マインツ戦、M鎌田のPK弾などで快勝。リーグ戦11試合ぶりの勝利とした。こちらはDFBポカール決勝に向けてチーム状態を上げていきたいところだ。

降格圏に後退した17位シュツットガルト(勝ち点29)は9位マインツ(勝ち点45)と対戦。シュツットガルトは前節レバークーゼン戦。MF遠藤がPKを獲得したものの、終始守勢を強いられた中、何とか1-1の引き分けで終える結果となった。最終節は14位ホッフェンハイム戦で残留が確定していない可能性があり、シュツットガルトとしては今節マインツ戦で3ポイントを挙げておきたい。

最後にFW浅野の15位ボーフム(勝ち点31)。ボーフムは前節、アウグスブルクに打ち勝って残留圏に浮上。浅野は2点目のショートカウンターの起点になり、チームの勝利に貢献した。そのボーフムは最下位ヘルタ・ベルリン(勝ち点25)と対戦。連勝しなければ降格となるヘルタ相手に、ボーフムとしてはしっかりと引導を渡して残留圏を死守したい。

MF堂安が先発に戻ったもののCL出場権争いのシックスポインターを連敗した5位フライブルク(勝ち点56)は、金曜に6位ヴォルフスブルク(勝ち点49)と対戦。ライプツィヒ戦、ウニオン戦と実力差を見せ付けられた中、何とか立て直して勝利を取り戻せるか。

最後に前節ドルトムント戦では後半からの出場となったDF板倉の11位ボルシアMG(勝ち点39)は、EL準決勝敗退に終わった7位レバークーゼン(勝ち点49)と対戦する。

◆ブンデスリーガ第33節
5/19(金)
《27:30》
フライブルクvsヴォルフスブルク

5/20(土)
《22:30》
ヘルタ・ベルリンvsボーフム
ブレーメンvsケルン
ホッフェンハイムvsウニオン・ベルリン
シャルケvsフランクフルト
《25:30》
バイエルンvsライプツィヒ

5/21(日)
《22:30》
マインツvsシュツットガルト
《24:30》
アウグスブルクvsドルトムント
《26:30》
レバークーゼンvsボルシアMG