ナポリの元ブラジル代表DFファン・ジェズスが27日、インテルのイタリア代表DFフランチェスコ・アチェルビの無罪判決を受けて公式声明を発表した。

ファン・ジェズスは17日に行われたセリエA第29節のインテル戦でアチェルビに人種差別発言を受けたと主張。しかし、イタリアサッカー連盟(FIGC)のスポーツ判事は26日、証拠不十分として無罪としていた。

この結果を受けてファン・ジェズスはナポリの公式サイトで以下のような声明を出した。

「私は人種差別の証拠が不十分というスポーツ判事の判決を何度も読み返し、とても遺憾に思っている。この判決を尊重するが、理解には苦しむし、とても苦々しい想いを抱いている。そんな中であの試合中、観客に迷惑がかからないよう、試合を中断することなく紳士らしく行動できたこと。それは模範として取り上げてもらうことができた」

「この決定がなされ、私は決して守られていると感じない。『黒人は消えろ。ただのクソ野郎だ』というフレーズがどうして差別的でないのか、本当に理解ができない」

「アチェルビが謝罪し、主審がVARに報告しなければならない違反だったから、試合は1分以上中断していた。このような結末になるとは予想していなかった。この悲しい物語がサッカー界全体の深刻かつ緊急の問題として考える一助にせめてもなってくれることを願っている」