プレミアリーグ第32節、クリスタル・パレスvsマンチェスター・シティが6日にセルハースト・パークで行われ、アウェイのシティが2-4で逆転勝利した。

前節、アストン・ビラとの上位対決に4-1で完勝した3位のシティは、週明けにチャンピオンズリーグ(CL)のレアル・マドリー戦を控える中、14位のクリスタル・パレス相手にリーグ連勝を狙った。グアルディオラ監督はフォーデンのハットトリックの活躍で勝利した3日前の試合から先発4人を変更。アカンジとベルナルド・シウバ、フォーデン、ドクに代えてストーンズ、デ・ブライネ、ボブ、ハーランドを起用した。

立ち上がりからボールを握って押し込む入りとなったシティだが、近年やや苦手とするパレスにファーストチャンスをいきなりゴールに結びつけられた。

開始4分、ハーフウェイラインを越えた辺りまで全体を押し上げてボールを動かす中、ストーンズの縦パスを引っかけられると、細かいダイレクトの繋ぎからウォートンが背後へワンタッチで入れたスルーパスに抜け出したマテタにボックス右からゴール左下隅へ右足シュートを流し込まれた。

この手痛い一撃でより目が覚めたアウェイチームはすぐさま反撃を開始。引き続き相手陣内でハーフコートゲームを展開すると、ボックス内でアルバレス、ロドリが続けて決定的なシュートを放つ。だが、いずれもGKヘンダーソンの好守に阻まれる。

それでも、13分にはグリーリッシュが左サイド深くで仕掛けたこぼれ球をボックス左で回収したデ・ブライネがカットインから右足を一閃。外側から巻く絶妙なコントロールシュートがゴール上隅の完璧なコースを射抜いた。

ベルギー代表MFの圧巻のゴラッソで早々にスコアをタイに戻したシティズンズは、これで落ち着くことなく逆転を目指して攻勢を継続。19分にはデ・ブライネのスルーパスに抜け出したハーランドがGKと一対一のビッグチャンスを迎えるが、ここは勇気を持って間合いを潰したヘンダーソンのビッグセーブに阻まれる。

前半半ばから終盤にかけては80%を超えるボール支配率と共にアタッキングサードで細かくボールを動かしながら、外回しの仕掛けでチャンスを狙い続けるシティ。だが、中央をきっちり締める相手に攻めあぐねると、自陣での不用意なロストから幾度かピンチも招いたが、38分のアイェウのシュートがクロスバーを叩くなどツキにも恵まれ、最低限のイーブンで試合を折り返した。

迎えた後半、グアルディオラ監督は疲労とカードリスクを考慮してグヴァルディオルを下げてアカンジをハーフタイム明けに投入。すると、結果的にこの交代策が早い時間帯の逆転ゴールに繋がった。

47分、左サイドバックに入ったアカンジの持ち上がりから左サイド深くのグリーリッシュが左足クロスを供給。ニアのDFアンデルセンが頭で触ってゴール前にこぼれたところを冷静に足元で収めたリコ・ルイスがゴール左隅に右足シュートを蹴り込んだ。

良い時間帯に勝ち越したアウェイチームは、2-2のドローに持ち込まれた前回対戦を教訓に、これでゲームコントロールに意識を傾けることなく3点目を目指す。54分、ボックス内でGKを外してキープしたハーランドの落としからこぼれ球に反応したアルバレスが右足を振り抜くが、これは倒れていた相手DFに当ててしまった。

それでも、優勢に進める3連覇中の王者は主役2人が魅せる。まずは66分、左サイドのグリーリッシュがタメを作ってポケットを取ったデ・ブライネへ短く繋ぐと、ワンタッチでの折り返しをゴール前のハーランドが左足ワンタッチで押し込む。

続く70分には再びグリーリッシュが左サイドを破って折り返したボールをボックス中央のロドリが短くスペースに落とすと、これをデ・ブライネが今度は左足の強烈なシュートでニア下を破った。

この連続ゴールによって勝利を確信したグアルディオラ監督は、ロドリ、アルバレスを下げてコバチッチ、マテウス・ヌネスを同時投入。週明けのマドリー戦に向けた戦い方にシフトした。

その後、交代選手でパワーを出してきたパレスの反撃に晒されて86分にはシュラップの左クロスをゴール前に走り込んだエドゥアールにワンタッチで押し込まれる。

だが、この2失点目も試合の大勢に影響はなく、敵地で曲者に勝ち切ったシティが優勝争いのライバルにプレッシャーを与えるリーグ連勝を飾り、マドリーとの大一番へ弾みを付けた。

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