アルファ ロメオの歴代モデルに設定されてきた「クアドリフォリオ(=四つ葉のクローバー)」は、いまからちょうど100年前の1923年にはじめて使われたといいます。そのクアドリフォリオ100周年を記念した特別モデルが「ジュリア」「ステルヴィオ」に設定、欧州で発表されました。

「ジュリア」「ステルヴィオ」ともに限定100台の特別なモデル

 ステランティスのブランド、伊アルファ ロメオは2023年4月、同ブランドのセダン「Giulia(ジュリア)」とSUV「Stelvio(ステルヴィオ」に、クアドリフォリオ誕生から100周年を記念した限定モデル「Quadrifoglio 100° Anniversario(クアドリフォリオ100 アニヴェルサリオ)」を発表しました。

“四つ葉のクローバー”を意味するクアドリフォリオは、いまから100年前の1923年4月15日、世界でもっとも古い自動車レースのひとつ、タルガ・フローリオに参戦した「アルファ ロメオRLS」に、レーシングドライバーのウーゴ・シヴォッチ氏が幸運のお守りとして掲げたのがその由来といいます。このレースで優勝して以来、クアドリフォリオはアルファ ロメオの歴代モデルに設定されています。

 今回登場した特別限定モデル、クアドリフォリオ100周年記念モデルは、ジュリア/ステルヴィオともに100台ずつの限定モデルとなります。

 搭載されるエンジンは2.9リッターV型6気筒ツインターボと、従来のクアドリフォリオと同様ですが、520馬力・600Nmと最高出力が10馬力向上しています。組み合わされるトランスミッションは8速ATです。

 またドライブシャフトやボンネット、スポイラーなどに超軽量素材のカーボンファイバーを用いることで、クラス最高のドライビングダイナミクスと軽さを実現。またアクラポヴィッチ製エグゾーストシステムが標準装備されます。

 ベースとなるのは2022年10月にマイナーチェンジされた改良新型ジュリア、およびステルヴィオで、ヘッドライトには新開発のLEDアダプティブマトリックスヘッドライトが採用され、「3+3」デザインのライトはブランドの象徴とも言える「SZザガート」や、コンセプトカー「プテオ」を連想させるデザインです。

 ジュリアには19インチ、ステルヴィオには21インチのホイールが装着され、専用のゴールド・ブレーキキャリパーが装着されます。さらにマッドガードには100周年を祝うエンブレムが装着されます。

 ボディカラーはロッソ・エトナ、ヴェルデ・モントリオール、ネロ・ヴルカーノの3種類が用意されます。

 インテリアも、ブラックとアルカンターラ レザーの特別なコンビネーションが施されます。さらにインパネやドアパネル、ダッシュボードなどに「100」の特別なステッチが入ります。

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 クアドリフォリオ100周年記念モデルの価格は発表されていませんが、受注は2023年5月から開始される見込みです。なお、日本での展開は未定です。