イタリアンブランド「アルファ ロメオ」は、全長4.2mのコンパクトSUV新型「ミラノ」を世界初公開しました。注目はブランド初となるEVです。

ブランドの創業地「ミラノ」を車名とした新コンパクトSUV

 ステランティスの伊ブランド「Alfa Romeo(アルファ ロメオ)」は2024年4月10日、コンパクトSUV「MILANO(ミラノ)」を世界初公開しました。

 新型ミラノは全長4170mm×全幅1780mm×全高1500mmというBセグメント・コンパクトSUVです。

 ミラノはイタリア北部の都市で、1910年6月にアルファ ロメオが創業した場所から名付けられています。ちなみにアルファ ロメオのエンブレムは、ミラノ市があるロンバルディア州のシンボルである十字架と、ミラノの象徴である貴族「ヴィスコンティ家」の紋章のビショーネ(蛇)が描かれています。

 外観デザインは「チェントロスティーレ(Centro Stile=デザインセンター)」のオリジナルなイタリアンデザインが特徴的です。「3+3」のアダプティブフルLEDマトリックスヘッドライトを備えたフロントマスクが、強力なアイデンティティを発揮しています。

 さらにリアは伝説の「ジュリアTZ」を彷彿とさせる“切り詰められた”テールデザインを採用。ひと目でアルファ ロメオらしさを感じさせるものとなっています。

 インテリアはドライバー志向のコックピットとなっています。小径ステアリングホイールを採用、すべてがドライバーの手の届くところに配置されています。

 ドライバーに向けて配置された10.25インチのタッチスクリーンは、ウィジェットと連携するように開発されており、素早く簡単なドラッグ アンド ドロップでカスタマイズできます。

 トランク容量は400リッターとクラス最大を誇ります。また「自動運転レベル2」相当の先進運転支援システムや、360°パーキングセンサー、180°リアカメラなども用意されます。

アルファ初のEVと、48Vマイルドハイブリッドを用意

 新型ミラノは、アルファ ロメオとして初のEV(電気自動車)「ミラノ・エレットリカ(MILANO ELETTRICA)」を用意。

 世界初公開されたアルファ ロメオ新型「ミラノ」

 このモデルはエネルギー密度が高い蓄電容量54kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載。156馬力バージョンと240馬力バージョンの高性能モデル「ヴェローチェ」の2種類の展開で、156馬力バージョンはWLTPサイクルで最大410km、市街地サイクルで590kmの航続距離を実現。さらに100kWの急速充電に対応し、10%から80%まで30分未満で充電が可能です。

 またEVだけでなく48Vマイルドハイブリッドシステムを搭載したICEモデル「ミラノ・イブリダ(MILANO IBRIDA)」を用意したのも新型ミラノの特徴です。

 こちらは可変ジオメトリーターボを備えた1.2リッター直列3気筒ミラーサイクルエンジンを採用、6速DSGに組み込まれた48Vのリチウムイオンバッテリーと21kW(約28馬力)の電気モーターで構成されます。

 これにより、市内走行では50%以上の時間でEV走行で移動でき、さらに150km/hまでEV走行が可能となっています。

 新型ミラノ・イブリダには前輪駆動(FF)のほか、プレミアムBセグメントSUVとしては初の「Q4」全輪駆動(4WD)も用意するのが特徴です。
 
 欧州では初版限定モデル「MILANO SPECIALE(ミラノ スペチアーレ)」の受注が開始されています。こちらはEVバージョン、およびハイブリッドバージョンから選択が可能です。

世界初公開されたアルファ ロメオ新型「ミラノ」のインテリア

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 新型ミラノの日本導入が噂されていますが、詳細については現在のところ未定です。