【ソウル聯合ニュース】韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領と日本の岸田文雄首相は7日、ソウルの大統領室で首脳会談を行う。岸田首相は実務訪問として7日から1泊2日の日程で韓国を訪問する。

 尹大統領が3月に日本を訪問したことへの答礼訪問で、両国の首脳が相互に往来する「シャトル外交」が12年ぶりに再開されることになる。

 両首脳は7日午後、少人数会合と全体会合を行った後、共同記者会見を開く。会談では安全保障、先端産業、若者交流や文化交流などについて話し合う見通しだ。

 東京電力福島第1原発にたまる処理済み汚染水の海洋放出問題を巡り、国際原子力機関(IAEA)の調査とは別に、両国が安全性を共同で検証することに合意するかも注目される。複数の外交消息筋によると、韓国側は汚染水の海洋放出問題が国民の健康と安全に直結するとして、共同検証を強く求めているという。日本側が要求している福島県産などの水産物輸入禁止の解除問題は議題に含まれいない可能性が大きいとみられる。

 両首脳は会談後、大統領公邸で夕食会を行う。メニューはプルコギ、酒類は韓国清酒で、尹大統領が料理を振る舞い、親交をアピールする可能性もあるという。