「話の内容が薄っぺらい」大量離脱『新ドラマ』視聴率は早くも15%を下回る...「もう見るのやめました」の声
9月30日に放送開始したNHK連続テレビ小説「おむすび」が大盛り上がりだ。とはいっても、盛況なのはドラマそのものではなく「反省会」の方である。
これはXで展開されている「#おむすび反省会」のことだ。朝ドラの登場人物の言動や物語の設定へのツッコミどころを論じ合うものであり、まだ第2週の半ばにもかかわらず、その内容は過激なものになりつつある。「反省会」でとりわけ目立っているのは「もう見るのやめました」宣言だ。ドラマウォッチャーが語る。
「初回の時点で、早期離脱を予告しているポストは多かったですからね。彼らが我慢できずに、どんどん視聴をやめていってるのでしょう。話の内容が薄っぺらい、という意見が多いですからね」
それを裏付けるように、世帯視聴率(関東)は第1回の16.8%を最高に、第3回で早くも16%を切ると、週が明けた10月7日には14.4%に。早くも15%を下回ってしまった。
「視聴者にそっぽを向かれてしまった大きな理由は、やはりストーリー」
と分析するのは、テレビ誌記者だ。
「例えば橋本環奈演じる、主人公の米田結。もともと書道に興味があったワケでもないのに、イケメンの風見先輩(松本怜生)がいるというだけで入部した。一方で、ギャルと呼ばれる存在を嫌っているのに、博多ギャル連合(ハギャレン)の誘いを断れきれずに、彼女たちの仲間に片足を突っ込んでしまう。主人公の行動に主体性がなく、いきあたりバッタリに見えてしまっています。嫌々ギャルたちと付き合っているのに『ダンスが踊れなければクビ』とメンバーのタマッチ(谷藤海咲)に言われて落ち込んでしまう。
もともとやりたくないのだから、クビと言われたら渡りに舟だと思うのですが…。そもそも結が伝説の頭だった歩(仲里依紗)の妹だというだけで『どうしても必要』と考え、仲間に引き入れるために脅しまでかけておきながら、ダンスができなければクビというのはあんまりな話。メンバー内で意思の統一がされていないのも、視聴者を戸惑わせる要因なのでは」
とはいえ、第8回では結がなぜギャル、そして姉を嫌っているのか、その理由を垣間見ることができた。幼少期の回想シーンが流れたのだ。
夜遅くまで外出してギャル活動をしている姉を叱る父親に、幼い結(磯村アメリ)は怯えるばかり。こうした経験が、結のギャル嫌いの根本にあるようだが、
「8年前というと、1996年。阪神・淡路大震災の翌年で、家族は福岡県に移住して間もない頃でした。幼い頃の体験が現在にどうつながっていくのかが、今後の見どころのひとつにはなりそうですが…」(前出・テレビ誌記者)
昨年3月にクランクインした「おむすび」は、多忙な橋本が不在のまま撮影を進めざるをえなかった期間は50日にもなる、と報じられている。その空白を埋めるため、姉の歩を中心に物語が進められる展開が今後、待っているというのだ。
震災で受けた心のダメージが歩に大きな影響を与えたのだろうと想像できるが、はたしてどんな描かれ方をするのか。
「NHKとしては、三顧の礼で迎えた橋本に恥をかかせるわけにはいきませんが、そのためには歩の物語で視聴者離れを食い止める必要がありそう」(前出・ドラマウォッチャー)
問題は歩の登場まで視聴者が留まってくれるか、だとアサ芸プラスは報じている。
編集者:いまトピ編集部