『徹子の部屋』黒柳徹子「ふっふっふっふっふ」いつになく好リアクション
これまで、数々の芸人を“スベリ”という名の血の海に沈めてきた芸人地獄門こと『徹子の部屋』(テレビ朝日系)。同局の『アメトーーク!』では何度も特集が組まれ、その被害者は枚挙にいとまがないところだ。
そんな『徹子の部屋』29日放送分に招聘されたのは、松竹芸能の若頭・なすなかにしだった。いとこ同士のコンビとして知られるなすなかにしといえば、年間300本のロケをこなす「ロケの達人」にして、誰も傷つけない芸風の良識派。
だが、昨年12月にツッコミの那須晃行が突如、脳梗塞を発症。緊急手術を受けて芸能活動を休止したことがあった。今年4月には仕事復帰を果たしているが、いまだに後遺症の影響で言葉が出ないことがあり、漫才を控えている状況だという。
そんな状態の那須が『徹子の部屋』に足を踏み入れたら、死んでしまうんじゃないか。頼むぞ、中西。グレーのスーツに身を包んだ2人が登場し、地獄の幕が開いた。
初出演となるなすなかにし。冒頭には「中西顔の那須です、那須顔の中西です」と定番の自己紹介で様子をうかがうが、徹子はスルー。その言葉尻にかぶせるタイミングで2人がいとこである説明に入り、機先を制した。
その後、「年間ロケ300本」の話題で徹子が驚くと、中西が「基本、部屋の外にいる芸人なんで」とフォロー。すると、これぞ徹子という質問が飛び出した。
「雨が降ってるときはどうするの?」
早くも想定外の問いかけにタジタジになる2人。「傘は差しますけど」とジェスチャーをそろえながら答えるが、そのジェスチャーになすなかにしというコンビの関係性が垣間見られるシーンがあった。中西は自分1人に傘を差し、那須は傘を2人の間に差して相合傘にしていたのだ。
この日も中西がつい那須を「あきゆき」と呼んでしまう場面があったが、なすなかにしは基本的に「中西が那須を偏愛している」というキャラクターを打ち出している。しかし、無意識に2人の間に傘を差した那須もまた、中西が大好きなのである。
漫才封印中のなすなかにし、この日はVTRでの漫才披露となった。
「ふっふっふっふっふ、おもしろかったです」
いつになく好リアクションの徹子。これには那須も「うれしいです、優しい」と感動したようだ。
地獄のネタ披露をVTRで乗り切ったなすなかにしだったが、別の試練が用意されていた。ロケの達人であるならば、この『徹子の部屋』をレポートしてみろというのだ。CMをまたぎ、たっぷりとなすなかにしのロケ芸が披露された。よそ見をしてからの「ごめんなさい、カメラこっちやった」から「スタジオにお返しするまで3秒前、3、4、5、増えたらアカンやん!」まで、正味3分。これも徹子をじゅうぶんに満足させたようで、「おもしろいです」という御言葉をいただいていた。
編集者:いまトピ編集部