2025/4/12 09:13

『ドラマ』代表作になった「続編が見たくて見たくてたまらない」

板垣りひとAmazon

今期最も素晴らしかった連ドラが4月7日に終わってしまった。

 月曜の夜10時を楽しみに暮らしていた日々を懐かしみながら、「秘密~THE TOP SECRET~」(フジテレビ系)をTVerで現在11回目の繰り返し視聴を終えたばかりだ。板垣李光人はもしかして「薪剛」を演じるために芸能界に入ってくれたのではないかと、今や感謝に近い気持ちを抱いている。演技の技術が巧みな役者より、表現力が豊かな役者のほうが基本的には好きなのだが、板垣はどちらも持っていることがわかり、今作で好きな役者の1人となった。

人間の心理は常に揺れ動くいい加減さを持ち、時には他人に害を及ぼすほどグロテスクだ。タマネギのように何層にも重なり合っている心理を1つ1つ丁寧に剥いて演じることで、板垣演じる「薪剛(まき・つよし)」は、クールに見えるがとんでもないほどの「人情家」であることがこちらに伝わってきた。板垣はまだ23歳なのだからこれからが楽しみだ。

 BLのようでBLではない、ソウルメイトのような、かけがえのないバディのような、「ブラザー」と「ロマンス」を合体させた「ブロマンス」と呼ばれる関係性の堅さと危うさは、板垣が「薪剛」を演じなければ描けなかった世界だと思う。最終回の序盤で、口の端が切れて血が付いている薪(板垣)を見た時、なんてその姿が似合うのだろうかと驚いた。

ネット上には私と同じ驚きを感じた人が数多く声をあげているから、板垣はこれから「口の端に血が似合う役者」を究めるといいかもしれない。ラストシーンで薪が青木(中島裕翔)に何を言ったのかわからない、「秘密」を残す演出にしておきながら、最後の最後には「青木、急がなくていい。急がなくていい。待ってるから」と薪が言ったことを明かしてくれた演出が素晴らしかった。このキャストで続編を見たくて見たくてたまらない。原作を改変してもこれほど胸を打たれた作品は、ドラマ「白夜行」(2006年、TBS系)以来だ。

 どうかこの願いが届きますように。とアサジョは報じた。

【秘密】板垣李光人23歳の代表作になった、繊細かつ大胆でグロテスクなのに耽美で甘美な「薪剛」の続編希望! – アサジョ【秘密】板垣李光人23歳の代表作になった、繊細かつ大胆でグロテスクなのに耽美で甘美な「薪剛」の続編希望! – アサジョ

編集者:いまトピ編集部