『新旧ヒロイン対決』ドラマ主演、大化けする可能性も

好評のうちに幕を閉じたNHK朝ドラ『あんぱん』からバトンを受けた『ばけばけ』。ヒロイン・髙石あかりの母親役を演じる池脇千鶴は、20年以上前に朝ドラで主演を務めている。“新旧ヒロイン対決”も見どころの一つだ。
9月29日から始まった2025年度後期のNHK朝の連続テレビ小説『ばけばけ』は、怪談『雪女』や『耳なし芳一』などで知られる文豪のラフカディオ・ハーン(小泉八雲)と、その妻・セツをモデルにした物語。明治時代の島根県松江で、怪談を愛する夫婦の何気ない日常を描く。
ヒロインは、没落士族の娘・松野トキを演じる髙石あかり(2002年12月19日生まれ・22歳)。その母・フミに池脇千鶴(1981年11月21日生まれ・43歳)が演じている。
放送開始前に開かれた試写会に出席した池脇は「フネ役を演じております池脇千鶴でございます」とスピーチすると、「フネ…じゃないです。フミです(笑)」と慌てて訂正。
「“サザエでございます”と『サザエさん』の(母親役)フネさんが自分の中で、ごっちゃになってしまいました」と苦笑い。
会場に居合わせたメディア関係者らを笑わせた。
「でも、勝手にフネさんみたいになれたら良いなと思っています。穏やかで朗らかで、時には誰かが間違ったことや野暮なことを言ったりすると、ちょっとたしなめる。そういう家族を支える床になれたらいいなと思っています」と意気込みを語った。
池脇は鹿児島県生まれの大阪府(東大阪市)育ち。所属事務所は吉本興業だ。
1997年、オーディション番組『ASAYAN』(テレビ東京系)のCM美少女企画“岡村隆史の妹・第2弾『三井のリハウス』リハウスガールオーディション”で約8000人の中から選ばれ、第8代リハウスガールとして華々しく芸能界デビューを飾った。
1999年、映画『大阪物語』(東京テアトル)では、沢田研二・田中裕子演じる夫婦漫才師の娘を好演。各新人賞を総ナメにした。
そして2001年、朝ドラ『ほんまもん』でヒロインに抜擢され、全国区の女優となった。
2003年の映画『ジョゼと虎と魚たち』(アスミック・エース)での予告ナシ濡れ場は、今や伝説となっている。
「近年は体型が変化し、健康不安説も出ていますが、朝ドラに重要役で出るくらいですから心配ないでしょう」(出版プロデューサー)
一方、髙石あかりは件の試写会で、「小さい頃から、朝ドラのヒロインになることが一番の夢でした。今、ここにいることが幸せです」とコメント。
続けて、「朝、私たち(夫婦)を見て、クスッと笑っていただけるような朝ドラを作っていきたいと思います」などと抱負を述べた。
「2022年後期の『舞いあがれ!』、そして前作の『あんぱん』に続いて3度目の挑戦。2892人が参加したオーディションから選ばれました。
『あんぱん』が好評だっただけに負けられません。毎日、出雲弁に悪戦苦闘しています」(NHK関係者)
宮崎県出身の髙石は、所属事務所のエイベックスが主催する『キラットエンタメチャレンジコンテスト2014』でナルミヤ・オンライン賞に輝き、アカデミー生としてレッスン開始。当初、音楽グループ『α‐Xs’(アクロス)』のダンサーとして活動していた。
その後、2019年から女優として本格始動。2020年に上演された舞台版『鬼滅の刃』で禰豆子を演じて話題を集め、2021年公開の『ベイビーわるきゅーれ』(渋谷プロダクション)で映画初主演を果たした。
「演技が高く評価され、その後は映画やドラマに出演する機会が激増しました。その卓越した演技力から『令和の憑依女優』と呼ぶ人もいます」(芸能関係者)
NHKでは、2023年に『私の一番最悪なともだち』に出演している。
「局内では、それほど評価は高くありませんでしたが、気さくな性格で、誰とでもすぐに打ち解けるタイプ。愛されキャラで“いつか朝ドラのヒロインに”と思って見ていました」(前出・NHK関係者)同年には映画『セフレの品格 決意』(日活)にも出演している。
「この映画は、R-15指定作品。彼女は中絶シーンにも体当たりし、堕胎した子供を見せられるシーンのリアルな表現力には驚かされました」(映画ライター)
今回、『ばけばけ』を制作するNHK大阪放送局は、発展途上の女優をオーディションで思い切って起用することがある。
2015年後期『あさが来た』の波瑠、2016年後期『べっぴんさん』の芳根京子、2017年後期『わろてんか』の葵わかならだ。そのため、髙石も“大化け”する可能性を秘めている。
2025年1月クールの連ドラ『アポロの歌』(TBS系)では、男性アイドルグループ『timelesz』の佐藤勝利とダブル主演。
「人間の愛と業を見つめる手塚治虫の問題作、実写化!!」(公式サイトより)というキャッチコピーの下、髙石の演技はここでも高評価を得た。
「『御上先生』(TBS系)にも出演していました。人によって、“憂いがある”、“きつそう”、“癖がある”、“笑顔が可愛い”など見方が全然違うんです。
これは女優にとって、大いなるプラス。役どころが広いと、仕事のオファーがなくなることはありません。事務所にとっての“孝行女優”です」(プロダクション関係者)
問題は交際関係やスキャンダルだろう。
「これから、マークはきつくなると思いますが、今のところ浮いた話はありません」(芸能レポーター)
ただ、彼女のナイスバディともっぱらだ。
「ダンスグループアイドル時代、水着ショットを披露している。朝ドラが終わった次の仕事に注目が集まっています。
池脇が『ジョゼと虎と魚たち』に出演したのも朝ドラヒロイン後の22歳でしたから」(出版プロデューサー)そんな髙石と『ばけばけ』で共演しているのが、映画『国宝』(東宝)が大ヒットしている吉沢亮だ。
「彼はこれまで川口春奈、長澤まさみ、吉岡里帆らと浮名を流してきた、名うての共演者キラー。“国宝”級の落としテクニックを駆使されたらひとタマりもないかもしれません」(前出・芸能レポーター)
髙石の演技が“ぼけぼけ”にならないことを祈るばかりだ、と週刊実話WEBが報じた。
編集者:いまトピ編集部