総製作費25億円、超大作『映画』興収5億円で大苦戦、早くもベスト10圏外へ急落

TBSのドラマ関係者が頭を抱えているようだ。妻夫木聡主演の日曜劇場「ザ・ロイヤルファミリー」が10月12日にスタートするが、映画「宝島」が早々に迷走しているからだとのこと。
「宝島」は、総製作費25億円をかけた妻夫木主演の超大作で、「るろうに剣心」シリーズの大友啓史監督がメガホンを取り、「第160回直木賞」を受賞した同名小説の映画化。戦後の沖縄で混沌とした時代を生きた若者たちを主演の妻夫木ほか広瀬すず、窪田正孝、永山瑛太らが演じるといい、上映時間191分と3時間超えや、当時のクラシックカー50台、延べ5000人のエキストラ、最先端技術を駆使したカメラと、CGカット数615ほか、規格外のスケールも話題に。
ところが、ふたを開けてみれば9月19日の公開で同週の国内映画ランキング(全国週末興行成績・興行通信社提供)は7位で、初登場1位の「劇場版 チェンソーマン レゼ篇」は週末3日間で動員80万7000人、興行収益12億5100万円だったが、「宝島」は11万4000人、1億5600万円にとどまったという。翌週には早くもベスト10圏外へ急落しており、興収は製作費の5分の1程度の約5億円で大苦戦を強いられているとのこと。
配給は東映だが、対する東宝の「国宝」は観客動員数1,066万人を突破して、興収は150億円超え。吉沢亮と横浜流星のW主演で、歌舞伎の世界を描いた同作は、邦画実写作品として22年ぶりの100億円突破。邦画歴代興行収入ランキングで「踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!」に次ぐ2位を記録しているという。
妻夫木は「宝島」宣伝アンバサダーに就いて、公開前の6月7日から全国宣伝キャラバンで日本を回っているといい、10月2日には東京・新宿の映画館で舞台挨拶をしたが、掲げる全国制覇まで20館近くを残したまま、「ザ・ロイヤルファミリー」の撮影に突入。
「興行不振がドラマ関係者の頭痛のタネになっているのは確かです。ですが、現場の士気はかなり高いまま。同枠初出演のSnow Manの目黒蓮さんは“数字を持っているアイドル”ですし、玉置浩二さんが28年ぶりにTBSドラマの楽曲(『ファンファーレ』)を担当、主題歌に起用されることも、ヒットにひと役買うでしょう。初回視聴率は2ケタが必須の高いハードルを設けられていますが、前評判はいいだけに、妻夫木さんは“宝島ショック”を払拭できるでしょう」(エンタメライター)
今年前期はNHK朝ドラ「あんぱん」にも出演して、主演映画に連ドラで俳優人生としては安泰だと「アサジョ」が報じている。
編集者:いまトピ編集部