『DOWNTOWN+』が大コケしそうな2つの理由

ダウンタウンの松本人志が復帰する『DOWNTOWN+(ダウンタウンプラス)』が、11月1日からスタートする。
広く知られている通り、ダウンタウンのコンテンツを配信する独自のプラットフォームで、カテゴリーは「ダウンタウン」「松本人志」「浜田雅功」の3つ。
スタート時は「松本人志」カテゴリーで、松本がプロデュース・出演する新コンテンツを配信予定だという。
また、各カテゴリーで過去のテレビ番組・映画などのアーカイブ作品も配信し、新コンテンツは芸人が参加する大喜利や、ゲストとのトーク番組などを準備。料金は月額1100円、年額1万1000円(いずれも税込み)となっている。
『DOWNTOWN+』に関して、ひろゆきこと実業家の西村博之氏は、SNSで有料会員制の難しさを解説し、「マジ修羅の道」との見解を示しているが、はたして成功するのだろうか。
「注目度の高さもあり、初月は多くの人が加入するでしょう。しかし、『DOWNTOWN+』は月額1100円で、値段はAmazonプライムやNetflixと変わらない。
ストリーミングサービスだらけの現代で、1000円を超える新サービスで満足度を上げるためには、最低でも週1回は新規企画を配信しないと多くの会員が退会するでしょう。
また、実質無料のYouTubeと違い、クオリティの高い動画を求められるので、予算がかかる。さらに、切り抜き動画や、ほか動画プラットフォームへの宣伝も必要になる。
新サービスを開始する際、一番大変な“知名度獲得”はすでにできています。しかし、一度つまらないと判断され、退会されると再加入へのハードルが高い。
会員を続けるためのメリットをサービス開始から提示できなければ、現状では失敗する可能性も大いにあるでしょう」(IT企業関係者)
そんな『DOWNTOWN+』には、もう一つ問題がある。動画に出演する芸人たちについてだ。
吉本興業は、松本や浜田以外の芸人も参加予定だとしている。ダウンタウンの知名度を考えれば、それなりに人気がある芸人たちの出演が予想される。
しかし、芸人の人選が『DOWNTOWN+』の人気にも関わってくるという。
「例えば大喜利なら、バカリズムさんや麒麟の川島明さんなどが出演しないと、レベルの高い動画にならない。そういった人気芸人を、果たしてキャスティングできるのかという問題がある。
現在はテレビや劇場だけでなく、配信サービス番組にも芸人たちが多く出演中。ただでさえスケジュールの空きが無い人気芸人を、『DOWNTOWN+』へ定期的に出演させられるのか疑問です。
それに、人気芸人のギャラを支払っていたら、すぐに赤字になってしまう。だからといって、松本さんや浜田さんがお気に入りの芸人ばかり出演させると会員は飽きてしまう。
その意味で『DOWNTOWN+』は茨の道を歩むことになりそうです」(民放関係者)
『DOWNTOWN+』が成功すれば、スポンサーを頂点にしていた芸能界のビジネスモデルが大きく変化することになるだろう。
天才と呼ばれた松本人志の一挙手一投足に注目が集まっていると週刊実話WEBは報じている。
編集者:いまトピ編集部