『ドラマ』予告登場も、苦難と呼ばずにいられない「出演してもずっと言われ続けるだろう」

10月17日放送のNHK朝ドラ「ばけばけ」第15話で主人公・トキ(髙石あかり)の実父である雨清水傳(堤真一)が亡くなってしまった。
雨清水家の三男・三之丞(板垣李光人)は、検番の平井(足立智充)が、せん(安達木乃)に手を上げた理由を傳(堤)に説明を求められるが、その途中で傳の容態は急変。雨清水家の“お姫様”であり三之丞の母でもあるタエ(北川景子)もそこの場に駆け付けるが、三之丞は精神的に追い詰められたのか「おトキは長男でもない。雨清水家の子どもでもないのに目をかけられて、なぜかと思えば何のこともない。うちの子だった。私の姉上だった」とトキの目の前で暴露する。さらに「手放したぶん、愛おしくなるのなら、私もよそで育ちたかったです」と本音を吐露。それからやっとトキに「ごめん、こんな話して」と謝るも、トキは「もう知っちょるけん。知っちょります、すべて」と自身の出自のことはすでに自然とわかっていたと、嘘か誠かは定かではないが、傳がまだ息のあるうちにはっきりとそう言ったのだ。
間違いなくショッキングな出来事が起きたのだが、視聴者と「あさイチ」(NHK)でドラマ受けをする博多華丸は、傳の死とトキの出自が暴露されたことよりも、次週予告に登場した吉沢亮が気になったようだ。
10月20日から始まる第4週からは、舞台が松江から東京へと移るようで、史実として小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)が公私ともに最も信頼していたと言われている「西田千太郎」をモデルにした錦織友一(にしこおり・ゆういち)がドラマに登場する。演じるのは映画「国宝」でその演技力を大絶賛されている吉沢亮だ。そんな吉沢が予告に登場したことから、博多大吉が「どうなるんでしょうかね、来週からね」と言うと、華丸は「『国宝』が出てきます」と嬉しそうな表情に。すぐさま鈴木奈穂子アナが「吉沢亮さんがね」とやはり嬉しそうな表情を浮かべていたが、実はこの状況は、吉沢にしてみれば「苦難」ではないだろうか。
ヒットしたドラマや映画に出演していた役者は、その作品で演じた役名で呼ばれることは多いけれど、吉沢の場合は役名の「喜久雄」ではなく、作品名の「国宝」と呼ばれている。吉沢が「ばけばけ」の予告に登場した朝9時に立ち寄ったコンビニでは、70代と見受けられるご婦人2人組も「『ばけばけ』には来週から『国宝』が出るのよねぇ」と話していたし、その直後に20代と思しき髪の毛が真っ青なショートカット女子がドア横に乗っていた電車に乗ると、私の後ろから乗って来たゆるふわ茶髪ロングヘア女子に向かっていきなり「来週から『国宝』が『ばけばけ』に出るよ!」と言い、ゆるふわ女子も「見た見た!」と言いながら、青髪女子と盛り上がっていた。
「喜久雄」ではなく「国宝」と呼ばれている吉沢は、これからどんな作品に出演してもずっと、「国宝」を基準に「良かった」「悪かった」と言われ続けることだろう。これは「苦難」と呼ばずにいられない。
吉沢演じる英語教師・錦織友一は、「国宝」で演じた立花喜久雄を越えることができるだろうか、とアサジョが報じた。
編集者:いまトピ編集部