豊昇龍(26)悲願の「横綱初優勝」なるか

あの吉兆は現実となるか。大相撲九州場所が11月9日から福岡市の福岡国際センターで始まった。
今年最後とあって、力士の気合の入りようはいつも以上だが、ひと際、気力をむき出しにして土俵に上がっているのが、横綱5場所目でいまだ優勝のない豊昇龍(26)だ。
先場所の豊昇龍は初優勝にあと一歩だった。しかし、優勝決定戦でもう1人の横綱、大の里(25)に惜敗。支度部屋で「もう1回、(本割のようにモロ手突きで)いけばよかった」と悔しがっていたのが印象的だった。
あれからおよそ1カ月半。悶々とした日々を過ごしてもおかしくない豊昇龍に“今度こそ”の吉兆が相次いだ。
まず10月6日、幕内力士がトーナメント形式で争う全日本力士選士権で宿敵・大の里を上手投げで破り、優勝したのだ。
まだ屈辱の千秋楽決戦から約1週間しか経っていなかっただけに、「つい本場所のことを思い出したよ。お互い、燃えて相撲を取っているからね。オレも頑張らなくちゃいけない」と、豊昇龍はようやく吹っ切れたような笑みを浮かべた。
さらに10月半ば、34年ぶりに行われたロンドン公演でも、またしても大の里を、今度は送り出して優勝。授与されたばかりの優勝杯を高々と掲げて、「ボクの四股名を呼んでくださる方がたくさんいた。いい相撲を見せられてよかった」と大はしゃぎだった。
こんな豊昇龍の背中を押す出来事が11月3日、熊本県玉名市の蓮華院誕生寺で土俵入りを奉納したときに起こった。面白半分で引いたおみくじで「勝負運は最高」という大吉が出たのだ。
思わず右手を突き上げて「ヤッターッ」と叫んだ豊昇龍は、合わせてお守りも購入し「場所のいい準備ができた」とすこぶるご機嫌だった。
また、長距離移動のロンドン公演の後遺症が心配される九州場所だが、豊昇龍は高砂部屋に出稽古して朝乃山らとたっぷり汗を流すなど、仕上がりも順調だった。
「感じは悪くない」
そう手ごたえを口にしていた豊昇龍は、初日、伯桜鵬に金星を献上したが、4日目を過ぎて3勝1敗。ライバル大の里を抑えて九州場所を制すことができるかが見ものだと週刊実話WEBは報じている。
編集者:いまトピ編集部

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