大洋(現DeNA)などで活躍した野球解説者の高木豊さんが21日、自身のYouTubeチャンネルを更新。昨季DeNAに所属し、今季は今月からメキシコでプレーするトレバー・バウアー投手のDeNA復帰の可能性に「もういいよ」を連発し、ネガティブな見解を披露。一方で戦力的な魅力も認めて、球団OBとして悩ましい胸中を語った。

 昨季、5月デビューながら中4日の登板も精力的にこなし、10勝を挙げた右腕は今季、メジャー復帰を優先する方針。日本球界を”滑り止め”にするような姿勢を、高木さんは「メキシカンリーグが契約してくれるなら、そこでメジャーのオファーを待っておけばいいじゃない」とばっさりだった。

 それでも「ただ、欲しいな。投げる姿、俺は好きだけどね」というつぶやきも。昨季の活躍を考えれば間違いなく、チームを底上げしてくれる存在。DeNAが今季、補強したジャクソンとケイの両投手は来日初勝利を挙げたものの、それぞれ防御率7点台、5点台となっている。「今永(カブスへ移籍)とバウアーの穴を埋めるのは、大変だなと思う」とやりくりの難しさを思いやった。

 バウアーは、日本時間22日はレオン戦に先発し、6イニング無安打無失点で9者連続を含む14奪三振と圧巻のピッチング。レッドデビルズと5月前半まで契約しており、高木さんは「(契約終了から)2週間後くらには分かるんじゃないの?」と語り、メジャー通算83勝右腕の動向の見通しを締めくくった。