【MotoGP】マルケス、得意のCOTAで3番手発進も「他のサーキットより大きく、スタイルを変える必要がある」
マルケスは、サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)で2013年のデビュー以来6連勝を含む7勝を挙げており、キャリアで最も成功したサーキットのひとつとなっている。
しかしこうした勝利はいずれもホンダのバイクに乗って達成したものであり、マルケスはドゥカティのバイクで8勝目を挙げるのは簡単ではないと覚悟している。
金曜日のプラクティスを総合3番手で終え、まずは予選Q2への直接進出を決めたマルケスだが、ラップタイムを稼ぐためのアプローチを、ホンダ時代と比べてこれまでのどのサーキットよりも多く”変えなければならない”と認めている。
COTAのようなユニークなサーキットのために、変えなければならない何かがあるのかと尋ねると彼は次のように答えた。
「そうだね。あるマシンがすべての面で完全に素晴らしいわけではないし、他のマシンがそうであるというわけじゃない。すべての面で機能するマシンを持つことは不可能なんだ」
「ホンダはストップ&ゴーのコーナーがすごく良かった。ドゥカティでは別の乗り方をしなければならないし、コーナーでは別の方法でタイムを見つけなければならない」
「だから今日の午後(プラクティス)はそこに集中し、そのポイントを理解しようとしていた。そしてラップタイムはどんどん良くなっていった」
そんな中で、マルケスは走るたびにホンダ時代の本能を忘れていっていると話した。
「つまり、一歩一歩その本能が鈍っていっているんだ」
「もちろん、誰もが自分のライディングスタイルを持っているけど、今は一歩一歩、ドゥカティ(のライダー)になっていっている」
「でも、FP1がいつもより難しいのは事実だ。というのも長年、ひとつのやり方、ひとつのラインで走ってきた記憶があるからだ」
「だけど自分がそのラインを走っていて遅いと理解したら、すぐに変更し、適応する必要がある」
「だから、今日の午後に僕がしたこと、それにチームが僕を助けてくれたこと、これが大きなことなんだ」
マルケスはFP1でのセットアップのトラブルに対するチームの対応にも満足していると語った。
「リアクションに満足しているよ」と彼は付け加えた。
「僕たちは1日をあまり良くないフィーリングでスタートした。ここよりもポルティマオの方が感触が良かったんだ」
「僕たちは午後に向けて良い感じで反応し、バイクのフィーリングも良くなっていった。特に2回目の走行は、よりコンスタントに感じられたんだ」
「あの時点から、細かいディテールに取り組むことができるようになった。でも、予想していた通り……たぶん、みんなはそう思っていないだろうけど……僕より速いライダーが2、3人いるんだ」