ルイス・ハミルトンは来季のフェラーリ移籍について、メルセデスのトト・ウルフ代表と話し合う必要があると語った。

 ハミルトンの衝撃的なフェラーリ移籍が発表されたのは2月1日のことであり、それ以降はメルセデスでの12年目、そして最後のシーズンとなる1年に集中している。

 ウルフ代表もオーストラリアGPの後、フェラーリで今起きていることは「今の彼の最優先事項ではない」と述べている。

 とはいえ、ハミルトンとメルセデスが微妙な関係にあるのは確かであり、チームは次期F1マシンに関する詳細を離脱するハミルトンから隠そうとしている。

 ハミルトンにとってこれはまったく新しい状況ではないだろうが、彼が以前マクラーレンからメルセデスへ移籍する際、発表が行なわれたのは2012年シーズンのかなり後半、9月28日のことだったため今とは状況が異なるだろう。

 だからこそハミルトンは、移籍について話を始めることになる瞬間が訪れると考えている。

「トトとの会話から始めることになると思う。ナビゲーションの仕方がわからないからね」

 そうハミルトンは語った。

「この時期にこのポジションにいるのは初めてだ」

「マクラーレンを去る時は、シーズン終盤だった。メルセデスに行くことになったのは、たしかその後だ。シーズンが終わった後の12月に初めてシートフィッティングしたんだ。だからどうナビゲートするかはまだわからないよ」

 しかしハミルトンはメルセデスでの今シーズンを優先し、自身最長となっている未勝利期間(49戦)に終止符を打とうとしていることを認めた。

「今は、ここを最高の形で締めくくりたいんだ」

「だから、僕のすべてのエネルギーはここに注がれているんだ。もちろん、将来への興奮もある。でも今は、難しい時期を過ごしている。それが僕の挑戦なんだ」

「どうすればトップに返り咲くことができるのか。どうすればみんなと協力できるか。どうすれば、より良い報告をして、より良い方向性を与えて、トップで戦えるようになるだろうか?」

「僕はまず何よりも競技者だから、勝ちたいんだ。来年のことを考えるだけでは、その助けにはならない」